投資信託/投資信託(ファンド)の基礎を学ぼう

投資信託の色々な分類方法(3ページ目)

国内で運用されている投資信託は数千本。その中から自分に合った1本を探すには、まず投資信託の分類について押さえておくことが大事です。投資信託の色々な分類方法について見ていきましょう。

執筆者:村岡 里香

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購入期間によって分かれる「単位型」と「追加型」

投資信託は購入できる期間によって、「単位(ユニット)型」と「追加(オープン)型」 の2つのタイプに分けられます。

単位型投資信託とは、設定日までの当初募集期間中にのみ購入できるタイプ。あらかじめ信託期間が決められており、クローズド期間といって設定日から解約できない一定期間が設けられているのが一般的です。

それに対し追加型投資信託とは、当初募集期間以降も継続して追加購入を可能にしているタイプ。信託期間は無期限のものが多く、通常、いつでも自由に売買できます。

また、「限定追加型」といって、設定後一定期間だけ追加購入をゆるす「単位型」と「追加型」の中間タイプも少数ながら存在します。

詳しくは、「投資信託の追加型と単位型はどちらがいいの?」で解説しているのでご参照ください。

運用手法によって分かれる「インデックス型」と「アクティブ型」

また、運用手法によって投資信託は「インデックス型」と「アクティブ型」の二つのタイプに分けることができます。

インデックス型とは、値動きが日経平均株価やTOPIXなど株式市場を代表する指数(インデックス)に連動するタイプです。指数の構成比にあわせて銘柄組入をおこなうため銘柄選定などに手間暇がかからないことから信託報酬が安く、ノーロード(申込手数料無料)の場合も多いのも特徴です。

それに対しアクティブ型とは、株価指数で表される市場平均を上回る運用成績を目指すタイプ。運用のプロが投資環境や企業の分析・調査をおこなうなど手間暇かけて銘柄選定を行うため、信託報酬がインデックス型よりも高めに設定されているのが特徴です。アクティブ型の運用成績はプロの腕に左右されるため、ファンドによって運用成績に差があり、市場平均を上回るものもあれば下回るものもあります。

詳しくは、投信のインデックスとアクティブ、どっちを選ぶ!?で解説しているのでご参照ください。

為替リスクをとる?とらない?「為替ヘッジ有」と「為替ヘッジ無」

外国の資産を投資対象とする投資信託の場合は、「為替ヘッジつき」のタイプと「為替ヘッジなし」のタイプがあります。

海外に投資するファンドの運用成績は為替変動の影響を受けます。その為替変動リスクを回避するために先物為替予約などをつかう手法のことを為替ヘッジとよ
自分の使う目的に合ったものを選ぶことが大事

自分の使う目的に合ったものを選ぶことが大事!

びます。

為替ヘッジつきの投資信託では、投資対象通貨にたいし円高になっても為替差損はほとんど生じません。そのかわり円安になっても為替差益は受けられません。また、為替ヘッジを行うためのコストがかかることも頭にとどめておきましょう。


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投資信託の分類や区分については目論見書に記載されています。購入の判断には欠かせないところなのでしっかり確認し、自分のニーズに合ったタイプの中から詳しい中身を吟味して選びましょう。

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