家計簿はメリットのほうが小さいから続けられない?
家計簿をつけると、たしかにお金の使い道が見えるようになるため、家計を見直したり、無駄遣いを減らしたりすることができます。しかし、なかなか続かない人も多いのではないでしょうか。なぜなら、面倒くさいからです。ではなぜ面倒くさいと感じるかというと、家計簿をつける労力と、得られるメリットを比較すると、メリットのほうが小さいからです。
家計簿を1年つけたら100万円プレゼント!というのがあれば、みな喜んでつけると思いますが、実際にはそこに時間と労力をかけても1円にもなりません。そんな時間があれば、もっとほかのことに時間を使いたいと感じるものです。
つまり、家計簿をつけるのは、コストパフォーマンスが悪いわけです。
でもそれでは自分のお金の使い道が見えず、なぜだかお金が減っている、ということになりがちです。
そこで、もっともシンプルな方法があります。家計簿はつけないで、レシートの束でざっくり管理する方法です。
買い物をしたら、必ずレシートをもらうようにします。そして、もらったレシートは、全部まとめて、ひとつのクリアファイルに放り込みます。クレジットカードの明細も、ガソリンカードの明細も全部ひとまとめです。
そうすると、そのクリアファイルの厚みが、自分が使ってきたお金の積み重ねというわけです。レシートの束を取り出してみれば、「そういえばこんなところで食事をしたっけ」というのが一目瞭然です。
しかもクリアファイルひとつですから、手間いらず。確定申告などのときも、このクリアファイルの中のレシートを項目別に仕分けして、集計していけばいいだけです。
ですから、よほどのことがなければ、自販機などのようにレシートや領収書がもらえないところでは、買い物はしないようにします。これだけはルールにするのです。
家計簿をつけず、レシートの厚みでざっくり管理する。これもラクで長続きする方法のひとつではないでしょうか。