住宅設計・間取り/収納プラン

収納で失敗しない!施主が伝えた7つのこと

収納スペースがどんなにたっぷりあっても、生活スタイルに合わなければ結果として無駄な費用がかかるだけ。住み手でなければ分からないことを伝えるにはどうする?

すはら ひろこ

執筆者:すはら ひろこ

収納ガイド

当初はハウスメーカーに依頼しようと考えていた井浦さんご一家。家づくりにあたり、さまざまな情報を収集した結果、雑誌で見つけた建築家・奥山裕生さんに依頼することに。「我が家の生活動線とスタイルをきっちりヒアリングしてくれました。」と語る奥様の井浦つくしさんに、思い通りの収納を実現するポイントを伺いました。

1.食器収納の位置

食器収納

食器はこうしまいたいと伝えましょう

来客が多いという井浦家。誰もが「ステキ!」と賞賛の声をあげる広々としたキッチンは、リビングとつながっていて、お客様が来ているときにも会話を途切れさせずにもてなせるよう、当初からイメージが固まっていたそうです。また、同じ理由から、そのキッチンとリビングの間に食器棚を造り付けにしています。

腰から上の位置を棚にして、奥行も深すぎないよう、40センチにしたため出し入れに便利。キッチンで盛り付けるとき、食卓で取り分けるときの食器が、それぞれに出しやすくなっています。さらに食器棚の下には、既存のワインセラーが置けるように電源を設置。ワインセラー脇の小さな空きスペースには、小掃除グッズを吊るして無駄なく活用しています。


2.扉の開き勝手

リビングダイニングの壁面には、造り付けのカウンター収納があります。そして、それと平行に大きなダイニングテーブルを配置するため、座席とカウンターとのスペースは最小限に。そうなると、開き扉では椅子を移動しないと出し入れができません。

そこで、カウンター収納の幅を3分割して、2枚分の引き戸でスペースを節約。その結果、ストレスなくモノが出し入れ出来ています。実際に使う場面が想像できたから、扉のアイディアが浮かんだそうです。

施主でなければ気づかない点がまだまだあります。
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます