住宅設計・間取り/収納プラン

収納で失敗しない!施主が伝えた7つのこと(3ページ目)

収納スペースがどんなにたっぷりあっても、生活スタイルに合わなければ結果として無駄な費用がかかるだけ。住み手でなければ分からないことを伝えるにはどうする?

すはら ひろこ

執筆者:すはら ひろこ

収納ガイド


5.階段下収納への要望

階段下収納

空間を立体でイメージしましょう

戸建ての住まいでは、階段下を収納として活用できるのがメリット。ところが、奥行きが深く中腰での出し入れになるため、開かずの収納になりやすいのが難点です。その点、井浦家の階段下収納は2方向に開口があるため、どちらからも出し入れできます。

スーツケースやかさ張る持ち物の収納場所として使えるので、物置や納戸といったまとまったスペースは必要ありません。しかも、照明器具が付いていて明るく照らせるので、目当てのモノがすぐに見つかります。階段下収納は、とかく死蔵品のスペースになりやすいところなのですが、ちょっとしたアイディアで日常的に使える収納に仕上がるという好例です。


6.玄関収納の使い方

玄関下駄箱収納

日常生活を細部までイメージしてみましょう

広々とした玄関にも収納がたっぷり。傘や靴を収める収納と、外出用の上着が収納できるスペースがあります。玄関を広々と見せるために、カウンターの高さの下駄箱を考えたそうですが、玄関廻りには収納量が必要と判断。また、玄関での接客も想定した方がいいという建築家のすすめもあって、タタキを広めに確保しています。

そして収納扉の一面に取り付けたミラーは、靴をはく前の姿見として利用。さらに、扉を開くと、靴を履いた後も全身をチェックできるというこだわりのあるつくり。出掛けるときの場面が想像できるからこその注文です。

それだけではありません。玄関脇の死角になる所には、10cm四方程度のくぼみをつくって、小さな収納を2つ設けています。ここには、ちょっとあると便利な鍵や印鑑などを収納。片づけやすい仕組みが細かい所まで行き届いています。

最後に、使える家具はそのまま使う現実的な収納を見てみましょう。

 

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