土地購入/土地探しのポイント

家づくりはじめの一歩-敷地の地盤調査

建物の耐震性能は十分であっても地盤が軟弱で建物が傾いてしまっては何もなりません。土地を購入した際・建て替える際には必ず地盤調査をしましょう。今回の大震災でも被害が大きくあった不同沈下、液状化現象、盛り土の問題も考えていきましょう。

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド

一番始めにすることは地盤調査 

建物の耐震性能は十分だったのにも関わらず、建物が傾いてしまっては何もなりません。土地を購入した後はただちに地盤調査をし、たとえ建て替えで今まで何もなく住み続けていたとしても地盤調査の確認はしっかりチェックすることです。地盤調査は家づくりのもっとも重要なはじめの一歩なのです。


地盤の三大トラブル 

1.不同沈下
2.液状化
3.盛り土

この3つには十分に気をつけることが必要です。仮にこれらに遭遇してしまったら建物を使用することは不可能と考えた方がよいくらい大変な出来事です。

1.不同沈下とは
建物が不揃いに沈んでいくことです。建物全体が均等に沈むわけではありません。したがって建物が斜めに傾いたりして構造体にもゆがみやひずみが発生します。もちろんそれらによって雨漏りや気密性はなくなります。

2.液状化になったら手がつけられない
地盤が地震の揺れなどで一時的に液体のようになり、地中の排水管や給水管などが地表に浮き上がってきたり、建物が沈んだりする現象のことです。液状化になったら自分の敷地はもちろん、周囲にも大きな被害をもたらします。

3.盛り土も要注意
盛り土は1970年代以前に宅地造成された土地に多くみられます。特に造成基準を定めた宅地造成等規制法が策定される61年以前の造成地は擁壁や排水設備が不十分なところが多いのです。

盛り土の造成宅地の被害

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