ベビー用品/ベビー用品の基礎知識

赤ちゃんの安全対策!家の中の事故やケガから赤ちゃんを守るには

赤ちゃんの安全対策は、家の中でも必要。赤ちゃんがお座りしたり、ハイハイするようになると、気になるのが家の中の安全面。やけどや指はさみ、転落転倒などから赤ちゃんを守りましょう。まずは家の場所別でどこに気をつければ良いのか確認してみましょう。

田中 梨香

執筆者:田中 梨香

ベビー用品ガイド

赤ちゃんの室内の安全対策を万全に!

赤ちゃんの安全対策

赤ちゃんの安全対策

赤ちゃんがお座りしたり、ハイハイするようになると、気になるのが家の中の安全面。やけどや指はさみ、転落転倒など、思わぬ事故から赤ちゃんを守りましょう。まずは家の場所別でどういうところに気をつければ良いのか、以下を参考に確認してみてください。グッズについての詳細や、おすすめの安全グッズについては『赤ちゃんの安全グッズ』記事をご覧ください。
   

赤ちゃんの安全対策1:台所

赤ちゃんの安全対策

台所は危険がいっぱい!

台所は包丁やガスの火など、危険なものが多い場所。台所が対面キッチン型や独立型の場合は、「ベビーゲート」を入口に設置して、赤ちゃんが台所に入らないようにするという手もあります。ちなみに、これから家を購入予定のある人や、お引越し予定のある人は対面キッチン型か独立型がおすすめです。

ベビーゲートに関しては記事『赤ちゃんの安全グッズ』でご説明します。キッチンの入口にゲートを設置できない場合は、以下に注意しましょう。

■ポットや炊飯器など家電用品
赤ちゃんがコードを引っ張って、落としてしまう可能性が高く、とても危険です。ポットなどの家電用品は、ダイニングテーブルの上に置いたままにしないようにしましょう。炊飯中の炊飯器の蒸気に赤ちゃんが触れようとしてやけどしてしまうという危険性も多いにあるので、手の届かない所に移動しましょう。

■台所の下のシンクの扉・冷蔵庫の扉
ここも包丁や調味料など危険な物が多い場所。赤ちゃんが開けてしまわないようにする必要がありますね。「戸口ロック」をつけてロックしましょう。観音開きタイプならS字フックを利用するのも手です。

■ビニール袋
赤ちゃんがかぶると窒息の可能性があります。床に置くのはやめて、手が届かない場所で保管しましょう。
 

赤ちゃんの安全対策2:洗面所・トイレ

子ども

手が届くようになると、ドアを開けてしまうので注意!

洗面所の引き戸には「サッシロック」などを子どもの手が届かない高い位置に付けておき、入る時以外は閉めておくのがいいと思います。押入のふすまも赤ちゃんはよく開けるので、押入のふすまなどにも付けるといいでしょう。新聞紙を隙間に挟むという手もありますが、見た目が悪いですし、押入の中に入って取れなくなってしまうこともありえます。

「サッシロック」は意外と目立ちませんし(シールは剥がせます)、簡単にロックできるのでインテリアが気になる方にもおすすめです。ホームセンターで2個入り500円くらいです(『赤ちゃんの安全グッズ』の記事をご覧ください)。同様にトイレもドアの上の方に、ロックできるようなものを付けておくと安心ですね。危険なのは、赤ちゃんが1人でトイレに入ってしまい、内側からロックをかけてしまうことです。できればトイレも、必要な時以外は開けられないようにして置く方が良いと思います。もし取り付けられない場合は、以下のような事柄に気を付けましょう。

■浴室の入口
小さな子どもが浴室に入って、浴槽にはまってしまって溺れてしまう事故が多いです。浴槽に水を貯めたままにしないようにしましょう。もしくは、浴室の入口に突っ張り棒や棚を付けておくのも有効な方法です。

■洗濯機のそば
洗濯機のそばに踏み台があると、子どもが一人でのぼってしまい、洗濯機に落ちてしまうということもあり得ます。洗濯機を使わない時は必ず蓋を閉めておきましょう。

■トイレの蓋
トイレの蓋にもご注意を! 開けたままにしておくと、赤ちゃんの頭がそのままはまってしまい、窒息する危険があります。トイレの蓋は必ず閉めておきましょう。

■洗剤
トイレで使う洗剤は、強い酸や塩素が使われている商品も多く、誤飲すると食道や胃の粘膜が強い炎症をおこす危険性があります。絶対に子どもの手の届かないところで保管しましょう。
 

赤ちゃんの安全対策3:リビング

リビングは家族全員がよく出入りし、家電も多い場所です。細かいものは赤ちゃんの手の届かないところにしまいましょう。また、以下に気をつけてください。

■テレビ台の角と天板の素材
テーブルの角が四角だと、頭や顔を角でぶつけてしまうこともあります。気になるようでしたら、カバーしてあげましょう。カバーするグッズはベビー用品店やホームセンターに売っています。余談ですが、テーブルの天板の素材がガラスという人は、気をつけてください! ガイドの実家のリビングのテーブルの天板に子どもが手をかけて体重をかけたところ、テーブルが傾いて倒れてしまい、天板のガラスが粉々に割れてしまったことがありました。

■テレビラックの戸
テレビ台の中のビデオデッキ、DVDレコーダーなどを触れられないように、ロックをつけたり、カバーを付けるなどして、ガードしましょう。

■ストーブやヒーター
冬はストーブやヒーターなどもヤケドの危険があります。石油ストーブなど灯油の蓋を開けるということもありえますので、「ヒーターガード」で囲ってしまうという手もあります。「ヒーターガード」はベビー用品店やホームセンターで購入できます。

■扇風機
赤ちゃんの指が隙間に入らないように、扇風機ガードをつけるとよいと思います。最近は手を触れたら自動的に止まるオートロックタイプのものや、ダイソンのような羽がない扇風機もあります。

■ケーブル
赤ちゃんがケーブルを首に巻き付けたり、噛んでしまうこともありえます。見えないようにまとめたり、カバーをしておくと安心ですね。これもホームセンターなどで購入できます。

また、コンセント部分も注意が必要です。赤ちゃんが自分でコンセントプラグを抜いたり差したり……。コンセント全体をカバーする「コンセントカバー」や、使っていないコンセントのみカバーする「コンセントキャップ」があると活躍するでしょう。使っていないコンセントに赤ちゃんが指を入れようとしたり、棒を差し込んで感電したりなんてことのないように「コンセントキャップ」はできればつけておきましょう。「コンセントカバー」、「コンセントキャップ」は100円ショップでも売っています。「コンセントカバー」は柄入りやキャラクターの絵入りが多いので、気になる人はいろいろチェックしてみてくださいね。

■タバコなどの誤飲に注意
赤ちゃんは、直径35mm以内の物は口に入れてしまうことができます。また、赤ちゃんは口で物を確認する特性があるので、小さいものは大変危険です。一番危険なのは、タバコです。灰皿は家のなかに置かないか、絶対に高い所に置くということを習慣づけましょう。

また押しピンが取れてしまって、床に落ちたものを口に入れてしまうということもありえます。軽い紙だったら粘着シールタイプで代用もできるので、なるべくピンを使わないようにしましょう。

そのほか、部屋の隅に消臭剤やゴキブリ対策のものは床に置いていませんか? この辺りもチェックしてみましょう。誤飲に関しましては、『赤ちゃんの誤飲で気をつけたいもの』の記事もご参考にしてください。
 

ダイニング・寝室・玄関・ベランダの安全対策

ダイニング・寝室・玄関・ベランダについては、以下に気を付けましょう。特にベランダに関しては、時々、ベランダからの落下事故のニュースが聞かれます。安全グッズも有効な防衛手段ですが、完全ではありません。大人がしっかり目を配って確認することも大事です。

■テーブルクロス
クロスを引っ張って、物が落下してしまう可能性があります。できればテーブルクロスは敷かないようにしましょう。

■テーブルの角
こちらもダイニングテーブルと同様、角が気になる方はカバーしてあげた方がいいですね。もし、テーブルを買い換えのある予定のある人は、角が丸くなっているタイプを選ぶとといいですよ。

■ベビーベットの柵
きちんと柵をおろしていなくても、少しの間なら大丈夫……と思いがちですが、赤ちゃんの寝返りは突然やってくるものです。昨日できなくても今日いきなりできるようになった!ということもありえますので、転落防止のためにも、赤ちゃんがいるときは柵を上げる習慣をつけておきましょうね。

■玄関の段差
一戸建てなど、玄関に段差があるとハイハイついでに落下の危険もあります。気になるようなら、玄関の前の廊下などにゲートなど設置するのも手です。

■ベランダの窓の鍵
ついつい閉め忘れそうですが、窓の鍵を開けておくと赤ちゃんがそのまま這い出て危険な状況になってしまいます。また、網戸のままにしておくのも危険です! 網戸に赤ちゃんが体重をかけて、そのまま網戸が外れてしまったり破けてしまったりすることもあります。ここにも「サッシロック」をつけておきましょう。

ママが洗濯物を干している間に中にいる子どもが窓の鍵を閉めてしまう話はよく聞きます(ガイドも経験しました)! 洗濯物を干している間は、「換気ロック」で窓を閉められないようにしておくといいかもしれません(もちろん、ベランダに赤ちゃんが這い出ないように目をやりつつ)。

■ベランダや窓のそば
踏み台になるような物がベランダや窓のそばにあると、赤ちゃんがよじ上って誤って階下に転落してしまう危険があります。手すりの前にきれいな花などを植えたプランターを置いておくと、踏みつけてよじ登ることは少ないそうです。逆にバルコニーなどは踏み台となるような空箱や古新聞の束を置かないことが鉄則。エアコンの室外機も足場になりやすいので注意しましょう。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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