台北で朝食を食べるなら、街の朝ごはん屋へ行こう
旅の元気をチャージする美味しい朝ごはん
1.「阜杭豆漿」台北で人気ナンバー1の朝ごはん
甘い豆乳、甜豆漿の熱(ルー)はどんぶりにレンゲで飲むスタイル
待ち時間は45分が目安。年々人気がうなぎのぼりなので、平日・休日に関わらず1時間程度の待ち時間を覚悟してください。作りたてが美味しいので、ホテルに持ち帰らずその場で食べることをおすすめします。
阜杭豆漿のメニューには日本語と番号がついているので、番号でオーダーが可能。窯焼きパンに卵をはさんだ台湾サンドイッチ・厚餅夾蛋と、おぼろ豆腐のような鹹豆漿がおすすめです。
オーダーのコツとしては日本人は油條(揚げパン)の脂っこさに慣れていないため、厚餅夾蛋に油條をプラスしないこと。そして定番メニューの蛋餅(台湾風クレープ)はややしっとり感に欠けるので、他のメニューを選ぶほうが満足度が高いと思います。ガイドのおすすめメニューと番号は、以下の通りです。
1)甜豆漿(ティエンドウジャン)25台湾元/約90円 甘い豆乳。熱(ルー)はホットで冰(ビン)はアイス。アイスの方が飲みやすい。
3)鹹豆漿(シェントウジャン)30台湾元/約108円 豆乳をかためたもので、おぼろ豆腐のよう。
12)厚餅夾蛋(ホウピンジャーダン)38台湾元/約140円 厚めの窯焼きパンに卵焼きを挟んだ台湾サンドイッチ
22)薄餅夾蛋(ポーピンジャーダン)32台湾元/約115元 厚餅夾蛋が多すぎて食べられそうもない人はこちらを選ぶと良いでしょう。
46)飯團(ファンドゥアン)35台湾元/約126円 台湾おにぎり。もちもちで美味しい。
週末は地元の人々で混み合うため、7時前に行くのがおすすめです。
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■阜杭豆漿
住所:台北市忠孝東路1段108號2F28(華山市場2階)
アクセス:MRT善導寺5番出口すぐ(Googleマップ)
TEL:02-2392-2175
営業時間:5:30~12:30(売り切れと同時に終了)
定休日:月曜日、旧暦の年末年始5日間・端午節・中秋節
2.「原西園橋下燒餅油條」西門町エリアならココ!
ピーク時は100mくらい列ができる人気店
台湾おにぎり、飯團はビニール袋に入っている。
朝ごはんを作っている場所とテーブル席との境がないので、嬉しくてついスマホやカメラで撮影したくなると思いますが「ここの店主はカメラ撮影が大嫌いなので、作業中の様子を撮影したり、テーブル席でもすぐ食べずに撮影に凝るとかはしないでください(Gary氏談)」とのこと。
店内での撮影はシャッター音を切るなどの配慮を、そして店内での撮影は最小限にとどめるかテイクアウトして、屋外で撮影しましょう!現在の素朴な営業の形を守るために、当ガイドからもぜひお願いします。
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■原西園橋下燒餅油條
住所:台北市萬華區西園路一段242號(Googleマップ)
電話:02-2222-5678
営業時間:6:00~11:00(売り切れと同時に終了)
定休日:毎月第4日曜日
3.「周記肉粥店」台湾お粥の人気店
台湾のお粥なら周記肉粥店(ジョウジーロウジョウディエン)へ。龍山寺から歩ける距離で、萬華地区にある剥皮寮のすぐ向かいにあります。お粥は肉粥15台湾元(約54円)。さらさらっとした雑炊タイプで、肉のダシが効いています。ここに来たらぜひオーダーしたいのが、チャーシュー肉をから揚げにした「紅焼肉」と、山の鶏を蒸した「土鶏肉」。もし訪れた時期が春から夏でしたら、タケノコ「竹筍」もおすすめです。
壁の値段表に価格が書かれていないので、もしかしてすごく高いのでは? と考えてしまいますが、この店は人数によって値段を決めるシステムだからなんです。季節で多少値段が変わることもありますが、この日は紅焼肉と竹筍がひとり50台湾元(約180円)、土鶏肉が60台湾元(約217円)でした。
休日は長蛇の列となってしまうので、平日がおすすめ。朝はテイクアウトの人で行列していますが、意外とお店の中はテーブルが開いていれば座れるので、まずは店内を覗いてみてください。
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■周記肉粥店
住所:台北市廣州街104號(Googleマップ)
アクセス:MRT龍山寺駅から徒歩約6分
TEL:02-2302-5588
営業時間:6:00~16:00
定休日:不定休
4.「世界豆漿大王」アットホームな台湾式朝ごはん
家族でこじんまりと営業しているのがまたいいんです
甘くて冷たい豆乳、冰豆漿(小サイズ15台湾元/約55円)が他店より美味しいともっぱらの噂。そして壁のメニューには書かれていませんが、焼餅猪排起士蛋(50台湾元/約180円)というのが口コミで人気に。薄めのパン生地をさっくりと焼き上げて豚肉、半熟卵とチーズを挟んだもので、朝からしっかり食べたい人にぴったりです。
具材のバリエーションが豊富で、カスタマイズにも柔軟に対応してくれるのが小さなお店ならでは。一人一人の要望に応えてくれるからか、10分ほど並ぶことが多いです。テーブル席は並ばずにすんなり入れる日もあります。
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■世界豆漿大王
住所:台北市林森北路310巷27號(Googleマップ)
アクセス:MRT「雙連」駅1番出口から徒歩約10分
TEL:02-2567-3115
営業時間:6:00~11:30、18:00~23:30
定休日:1か月に1回休業(不定休)
5.「洪記豆漿大王」24時間営業でメニューも豊富!
真っ赤な看板が目印の朝ごはん店
コーン入り蛋餅(台湾風クレープ)32台湾元/約115円、焼き卵を挟んだ飯團(台湾風おにぎり)37台湾元/約133円など。
忙しい時間帯はビジネスマンなど時間のない人が集まるので、店側の接客もスピーディー。語学に自信のない人はあらかじめオーダーしたいものを紙に書いて見せた方がいいかもしれません。
どちらかというと阜杭豆漿のほうが美味しいのは確かなんですけど(すみません)でも時間が足りない私たち旅行者にとって、ほとんど並ばずに台湾の朝食を存分に味わえるというのは嬉しいです。食べるスペースが広めなので、お店で食べたい人にもうってつけです。
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■洪記豆漿大王
住所:台北市吉林路252-1號(Googleマップ)
アクセス:MRT中山國小駅3番出口から徒歩約10分
TEL:02-2543-2626
営業時間:24時間営業
定休日:なし
6.「麥味登(MWD)」サンドイッチと美味しいコーヒーでモーニング
MWDは台北に全部で9店舗あります
冰豆漿と蛋餅。フォークで食べるスタイルが新鮮
ここはとにかくメニューが豊富。フレンチトーストにサラダとソーセージが添えられていたりと、見た目も可愛い洋食メニューがあるのは子供連れ家族旅行の強い味方です。伝統的な朝ごはん屋さんに比べれば蛋餅の味は多少落ちるかもしれませんが、内装が普通のカフェと変わらないので、衛生的じゃないところはちょっと苦手という人にもよさそう。
朝9時までは49~65台湾元(約180~240円)でサンドイッチとコーヒーまたはアイスティー等のモーニングセットがあります。店内はWi-Fi無料です。
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■My Warm Day麥味登 北市龍江1店
住所:台北市中山區龍江路244號(Googleマップ)
アクセス:MRT中山國中駅徒歩約7分
TEL:02-7729-2550
営業時間:6:30~20:00
定休日:なし
7.「PAUL」北フランスの有名ベーカリー
内装もフランス人が手掛けている
「ボンジュール!」と言う明るい声が響くPAULは、1889年に北フランスで発祥したフランスの有名ベーカリー。日本にも各地にありますが、台北にもあるんです。パン生地はフランスから空輸されていますから、味は保証付き。
パリっぽい内装も素敵な店
巴黎人豪華早餐(パリ市民の豪華な朝ごはんセット350台湾元/約1254円)でサクサクのクロワッサンと卵料理を楽しんだり、パニーニ(90台湾元/約322円)や台湾のマンゴーを挟んだ細いフランスパン(150台湾元/約540円)など単品を組み合わせるのもおすすめ。イチゴの季節には、ショーケースがイチゴのデニッシュだらけになるのが圧巻です。
ちょっとクラシカルな店内は朝食として訪れるだけでなく、寝坊してホテルの朝食を食べ損ねた時のブランチにも使えます。
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■PAUL仁愛店
住所:台北市仁愛路四段107号(Googleマップ)
アクセス:MRT忠孝敦化駅6番出口から徒歩約5分
TEL:02-2771-3200
営業時間:8:00~22:00(ブランチセットは朝の8:00~11:00まで)
定休日:なし(旧正月前後は営業時間が変わることがあります)
FB: https://www.facebook.com/paul1889.taiwan/
※台北新光三越信義A9にも支店があります
台湾式の朝食は、ホテルビュッフェで食べられないのはなぜ?
あるホテルの朝ごはんにあったお粥のトッピングコーナー
台湾式朝食の定番メニューの多くは「作りたて」が基本。たとえば窯で焼き上げる厚餅は、サクサクっとした食感を生かすためにオーダーを受けてから具を挟みます。
台湾式おにぎりの飯團もまた、オーダーしてから炊き立てのもち米をおひつから取り出して握ってくれます。レンジでチンなんてことはしません。台湾の朝ごはんは、とにかく手間のかかるものが多いんです。
台湾式朝食はお粥やマントウを提供している、ある中級クラスホテルの朝食
滞在中1回はホテルの朝食をキャンセルして街の朝食店へ行き、台湾の朝ならではのグルメを満喫してみませんか。朝ごはん屋さんは売り切れたら店がしまってしまうので、寝坊しないように!
【閉店】西門町の永和豆漿大王
永和豆漿大王の看板メニューは水煎包(12台湾元/約43円)。水煎包とは蒸し焼きにした野菜まんのようなもの。テイクアウトの水煎包が人気で、皆次々に水煎包を買っていきます。水煎包そのものは薄味なので、自分でソースなどをかけて好みの味にアレンジします。
もうひとつのおすすめは大根餅に卵を加えた蘿蔔ガオ(ガオは米へんに羔)加蛋(40台湾元/約143円)。じつはこちら、表のメニューにはないんです。常連らしいサラリーマンのおじさんが裏メニューで頼んでるのを見て、真似をしてみたらこれが大正解!
大根餅を鉄板で表面をこんがり焼いてから、薄焼き卵でくるんだもので、見た目もちょっとカワイイですよね。これは他の店にはない美味しさです。
イートインは狭いですが、お客の9割近くがテイクアウトなので座れる確率は高めです。
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■永和豆漿大王
住所:台北市武昌街1段63號
アクセス:MRT板南線西門駅5番出口徒歩約10分
TEL:0918-564-365
営業時間:6:00~19:00
定休日:なし
【閉店】盛園
創業50年の老舗・盛園(ションユェン)は、昔ながらの味と佇まいが感じられる店。地元の年配客を中心にファンが多く、次々と客がやってきます。店先にいろんな物が並んでいるのでどれにしようか迷いますが、日本人だとわかると日本語ガイドブックをコピーしたメニューを差し出してくれることも。
中正紀念堂のすぐ側なので、朝の散歩ついでに寄るのもいい朝食店でしたが、今のオーナーに引き継がれた際に、朝食店からレストランに変わりました。現在は綺麗に改装されて、小籠湯包が名物のお店になっています。
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■盛園
住所:台北市杭州南路2段55巷1号
アクセス:MRT東門駅から徒歩5分
TEL:02-2397-3522
営業時間:11:30~14:30 / 16:30~21:30
定休日: 旧暦の大晦日~1月2日
【閉店】美而美
手前から時計回りに花生厚片土司、鮪魚蛋餅、珈琲(王へんは口へんに)牛乳、蘿蔔●加蛋(● は米へんに羔)、地瓜拉餅
ハンバーガーなどが有名なのですが、ここではハンバーガーではなく具入り蛋餅や拉餅(ラーピン)と呼ばれる丸い焼餅を注文するのが通。鮪魚蛋餅(ツナ入りダンピン・25台湾元/約70円)は豆板醤がアクセントとなっていて、新たな発見があるおいしさ。地瓜拉餅(サツマイモ入り焼餅・25台湾元/約70円)はパリパリの生地にサツマイモの甘みが加わってデニッシュ感覚で食べられます。
大根餅に半熟卵を載せたものはカリッと焼いた大根餅に豆板醤がピリッと効いて食が進みます。
さらに食べるならこれに厚切りピーナッツトースト(花生厚片土司)を加えれば楽しい朝食メニューになること間違いなし! そして飲み物はこの店の名物である珈琲牛乳を。
美而美は店によって味もメニューも違うので、新生北路にあるこちらをピンポイントで狙って行くのが正解です。
※こちらは閉店しましたが、チェーン店なので系列店はまだ営業を続けています。
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■美而美
住所:台北市新生北路2段42號
アクセス:MRT中山國小駅より徒歩約10分だがわかりにくい場所にあるのでタクシーで行くのが良い
TEL:02-2521-9479
営業時間:6:00~14:00
定休日:2週に一度、日曜日休み
いかがでしたか? 安くて美味しい朝食で、元気をチャージ! 私たちも現地の人たちにならって台湾式朝食を食べに街へでかけましょう。
以上、台北の人気朝ごはんでした!