現存するローマ遺跡パンテオン

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旧市街の小さな広場に鎮座する巨大なパンテオン

ローマの旧市街に鎮座する、巨大な石造りの教会パンテオン。紀元前27年に当時の建築家アグリッパが建造し、その後80年の火災で焼失するも、118年に時のローマ皇帝ハドリアヌス帝により再建。現在も当時のままの姿を見ることができる、貴重なローマ時代の遺跡です。

巨大な石造り建築に圧倒!

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天井に開いた不思議な穴。神と交信するための天窓?

世界最大の石造り建築とも称されるパンテオンは、建築学上も稀に見る優れた構造をしているとも言われています。内部は、ちょうど直径・高さ共に43.3メートルの球体がすっぽり入るようなカタチで、天井を支える柱がなく、内部は広々とした空間が広がっています。これは、天井部に積み上げた石を頭頂部に向かうにしたがい徐々に軽くしているためだそうですが、現在のコンピューターを使用しての設計ではなく、このアイデアを2000年前に実現したのかと思えば、その偉業に感心する他ありません。天才ミケランジェロをして「天使の設計」と言わしめたパンテオン。その実物を体感できることは、ローマ観光の喜びのひとつでもあるわけです。

 

現在は教会。内部にはラファエロのお墓も

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パンテオン内部にあるラファエロのお墓

直径4.5mもあるコリント様式の石の柱が16本も並ぶ玄関部分。この部分を通るだけで、すでに人間の小ささをまざまざと感じさせられますが、これまた巨大なブロンズ製の扉(これは消失前の建築当時のモノと言われています)をくぐり、パンテオン内部に入れば……丸天井に開けられた直径9mもの天窓から降り注ぐ太陽を受け、光り輝く色大理石。信者でなくても、神々しい気分にさせられるはず。かつては、この不思議な天窓を通して、神と交信をしていたとか。パンテオンは「すべての神々に」捧げる神殿として建築され、長い歴史の中で教会に姿を変えましたが、現在も教会として使用されている神聖な建物です。

この神聖な空気を感じるだけでもパンテオンの観光は終わったようなものですが、「ラファエロの墓」も見逃せません。バチカン美術館にも美しい絵画を残すラファエロは、このパンテオンに埋葬するよう遺言を残したそうです。入って左手方向の小祭壇に、そのラファエロのお墓があります。上部には「ラファエロここに眠る」の一文を見つけることができます。

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■Pantheon
住所:Piazza della Rotonda
TEL:06-68300230
開館時間:8:30~19:30(日曜~18:00、祝日~13:00)
休館日:なし ※ミサのあるときは入場不可
入場料:なし
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