日本三景の一つ、天橋立に行ってみませんか

天橋立を望む!日本三景を訪ねて/京都のおすすめ観光スポット

天橋立ビューランドから望む「飛龍観」の天橋立とつつじ(2015年5月撮影)

日本国内の名所・旧跡の中で、「日本三景」と称される松島(宮城県)、天橋立(京都府)、宮島(広島県)は、旅が好きな人にとって一度は訪ねておきたい名所。どの名所も風光明媚な美しい風景が印象に残りますね。

今回は、日本三景の中から天橋立(あまのはしだて)をご紹介します。美しい海の真ん中に細く延びる松林を見下ろす風景は、素敵な旅の想い出になりますよ。
 

自然の摂理が生み出した稀なる景観

天橋立(2)/飛行機からの眺め

羽田から出雲に向かう飛行機から天橋立を望む(2014年4月撮影)

天橋立Googleマップ)は、京都府北部の宮津市にあります(兵庫県ではありません)。

日本海に面する丹後半島から続く若狭(わかさ)湾の奥深く、宮津湾の真ん中を分断するかのように細い陸地が延びる風景は、他では見られない貴重なもの。

この貴重な風景は、日本海の荒波が削って流れてきた砂と宮津湾に流れ込む野田川から流れてきた砂が宮津湾の真ん中でぶつかりあい、気の遠くなるような年月を経て砂嘴(さし)と呼ばれる細長い陸地ができたことで生まれました。

自然の摂理が生み出したこの不思議な景観に対し、浦島伝説も記された古文書「丹後風土記」の中では、イザナギとイザナミの2人の神様が天上から大地に架けた橋が倒れてしまい、天橋立が出来た……という神話まで言い伝えられています。
天橋立(3)/松林

天橋立の中。8000本にも及ぶ松林が続きます(2015年5月撮影)

天橋立の全長はおよそ3.6km。8000本にも及ぶ松林の中を歩いたり、レンタサイクルで走り抜けることができますし、両岸の間に運行されている観光船で海から眺めることもできます。

レンタサイクルショップの中には、片道をレンタサイクルで天橋立の中を走り抜け、対岸でレンタサイクルを乗り捨てた後は観光船で戻って来る……というプランが組める所もあります。観光にあてられる時間を考えてコースを選ぶと良いでしょう。
 

国内でも珍しい可動橋、廻旋橋

天橋立/廻旋橋(1)

天橋立駅から天橋立へ向かう時に渡る小天橋(2015年5月撮影)

高い位置から俯瞰すると陸続きのように見える天橋立ですが、実は南側に位置する文殊(もんじゅ)地区では陸続きとなっていません。大天橋と小天橋という2つの橋を渡ります。
天橋立/廻旋橋(2)

全国でも珍しい橋げたが動く廻旋橋、小天橋(2015年5月撮影)

小天橋は赤い欄干が印象に残る小さな橋なのですが、この橋がかかる水路(文殊水道)は観光船が行き来するため、船が通る時は橋桁が90度回転して航路を確保する廻旋橋(かいせんきょう)となっています。
天橋立/廻旋橋(3)

廻旋橋の橋げたが動いて航路が確保された中を観光船が行く(2015年5月撮影)

国内でも珍しい構造の橋なので、船が通る時は要注目です。船の運航本数にもよりますが、日中は約30分間隔で橋が動いて船を通すシーンを目の当たりにすることができます。
 

天橋立ビューランドなどの高い位置から天橋立の全景を望む

天橋立(4)/斜め一文字

天橋立傘松公園から望む「斜め一文字」の天橋立(2004年7月撮影)

天橋立を楽しむなら、やはり高い位置から全景を見るのがお薦め。天橋立の全景を望むスポットはいくつかあり、天橋立との位置関係によってそれぞれ違った雰囲気を楽しむことができます。

天橋立ケーブルカーと天橋立

天橋立ケーブルカーと天橋立(2004年7月撮影)

宮津湾を斜めに横断する天橋立の風景「斜め一文字」が見られるのは、北側の府中地区にある天橋立傘松公園Googleマップ)。天橋立ケーブルカー(傘松ケーブル)またはリフトに乗って天橋立傘松公園まで登ります。
天橋立(5)/斜め一文字と傘松公園の股のぞき

有名な「股のぞき」ができる天橋立傘松公園(2004年7月撮影)

天橋立傘松公園の展望スポットには、天橋立ならでの「股のぞき台」があります。天橋立に背を向けて立ち、体を前に倒して股の間から天橋立を眺めてみると、天橋立がまさに「天に架ける橋」のように見えてきますので、旅の想い出作りに楽しみながらやってみて下さい。
天橋立(6)/天橋立ビューランドのモノレールと天橋立

天橋立ビューランドのモノレールと天橋立(2015年5月撮影)

もう一つ、天橋立の南側、文殊地区にある天橋立ビューランドGoogleマップ)からは「飛龍観」と呼ばれる天橋立の風景が見られます。こちらはモノレールまたはリフトで高台に上ります。
天橋立(7)/飛龍観回廊から望む

天橋立ビューランドの飛龍観回廊から望む天橋立(2015年5月撮影)

天橋立傘松公園から見る天橋立とは趣きが異なり、龍が飛び立つようにうねって見える天橋立が印象に残りますね。
天橋立(8)/飛龍観と天橋立ビューランドの「股のぞき」

天橋立ビューランドでも「股のぞき」ができる(2015年5月撮影)

天橋立ビューランドには、小さな観覧車やさらに高いところから見下ろせる飛龍観回廊など様々な鑑賞ポイントが用意されていて、ここにも「股のぞき台」が用意されています。

この他にも東側から天橋立を真横に望む「雪舟観(せっしゅうかん)」、西側から天橋立を望む「一字観」が宮津市内にあり、「斜め一文字」「飛龍観」とあわせて天橋立が美しく見える「四大観」と称しています。時間があれば、いろいろな角度から天橋立を見てみることをお薦めします。

日本三景の一つである天橋立をご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?

天橋立には、日本三文殊の一つと称される智恩寺 文殊堂や西国三十三箇所霊場の札所、成相寺(なりあいじ)などの古刹があり、少し足を伸ばせぱ、伊根の舟屋など素朴な風景が残る丹後半島、美しい海の風景が続く若狭湾など見所が揃います。おいしい日本海の食材を堪能するのとあわせて、天橋立にぜひ出かけて見てください。
 

京都の観光スポット、天橋立へのアクセス方法

地図:Googleマップ
アクセス:
特急「はしだて」

京都と天橋立を結ぶ直通特急「はしだて」

■天橋立駅まで
<鉄道>
・東海道新幹線 京都駅より、JR西日本から京都丹後鉄道に直通する特急「はしだて」に乗車し、天橋立駅下車。
・東海道新幹線 新大阪駅から、JR西日本 特急「こうのとり」で福知山へ。福知山から京都丹後鉄道に乗り換えて、天橋立駅下車。

<飛行機>
・大阪・伊丹空港からコウノトリ但馬空港へ行き、空港連絡バスで豊岡駅へ。
豊岡駅から京都丹後鉄道に乗車し、天橋立駅下車。

<車の場合>
・舞鶴若狭道 綾部ジャンクションから京都縦貫道 宮津天橋立インターチェンジ、もしくは山陰近畿道 与謝天橋立インターチェンジまで走り、天橋立方面へ。

●天橋立の松林
地図:Googleマップ
天橋立駅から松林の入口である廻旋橋まで徒歩5分程度。

●天橋立傘松公園
地図:Googleマップ
・天橋立駅から丹後海陸交通バス 伊根郵便局前、蒲入、経ケ岬行きに乗車し、天橋立ケーブル下バス停下車。
歩いてすぐの府中駅より、天橋立ケーブルカーまたはリフトで傘松駅へ。
・智恩寺近くの天橋立桟橋より天橋立観光船に乗船して、一の宮桟橋で下船しても天橋立ケーブルの府中駅に歩いて行くことができます。

●天橋立ビューランド
地図:Googleマップ
・天橋立駅から徒歩5分程度。モノレールまたはリフトで遊園地や展望台のある園内へ登ります。

【関連記事】 【関連サイト】
◇「関西の名所」に、「名所・旧跡」ガイドで関西の名所・旧跡を紹介した記事の一覧をまとめてあります。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。