東洋のナイアガラと呼ばれる滝が日本にあるのをご存知ですか?

原尻の滝(1)

「東洋のナイアガラ」と呼ばれる原尻の滝。 晴れている時は滝壺が深い碧色に染まります(2018年3月撮影)

日本国内には小さなものから大きなものまで様々な滝があります。景勝地として観光名所になっていることも多く、絵になる場所ばかりですね。

滝というと日本三大瀑布と称される袋田の滝(茨城県)、華厳の滝(栃木県)、那智の滝(和歌山県)のように高いところから水がダイナミックに落ちる滝に注目が集まりがちなのですが、アメリカとカナダにまたがるナイアガラの滝のように流れ落ちる水の幅が横に広い滝もあって、こちらも趣があります。

日本国内の数ある滝の中から、今回は大分県にある原尻の滝をご紹介します。落差は小さいのですが、広い幅で水が落ちるさまはまさに「東洋のナイアガラ」と呼ぶにふさわしい場所なのです。

 

田んぼの中に突然現れるダイナミックな滝!



原尻の滝Yahoo! 地図情報)は、大分県南西部、豊後大野市緒方町にある滝。大分県を東西に横切り別府湾へ流れ込む大野川水系の支流、緒方川にある滝で、日本の滝100選にも選出されました。

田畑が広がるのどかな風景を楽しみながら原尻の滝に着くと、その周囲とのギャップに驚きます。平地が広がる中、ストンと土地がくぼみ、緒方川の水が半円形の弧を描くような形で下に流れ落ちているのです。
原尻の滝(2)

田んぼの中に突然現れる原尻の滝。
そのギャップが旅する人の印象に強く残ります!(2018年3月撮影)

遙か昔に起きた阿蘇山の大噴火で発生した火砕流でできた溶岩台地を、緒方川の水が長い年月をかけて削り落としたことで、このような景観が誕生したとのこと。

大地の活動痕跡をはっきり認識できる場所という点から、原尻の滝を含めた豊後大野周辺は2013年に「おおいた豊後大野ジオパーク」として、日本ジオパークに登録されました。

 

間近で滝が流れ落ちる所を見られます

原尻の滝(3)

原尻の滝の上部には車が通れる幅の道路があります。
滝の上を気軽に歩けるというのは不思議な感覚ですね(2018年3月撮影)

多くの滝では滝壺近くから滝を見上げたり、少し離れた所から滝の全景を眺める形が取られるのですが、原尻の滝の魅力は、なんといっても滝が流れ落ちるさまを間近で見られること。
原尻の滝(5)

滝が流れ落ちるポイントがすぐ目の前に現れる稀有な滝、原尻の滝(2018年3月撮影)

滝の横には遊歩道が整備されていますし、滝の上の部分には車が走れる幅の道路まであり散策もできるので、川の水が滝となって流れ落ちる瞬間を間近で確認することができます。
原尻の滝(4)

滝が流れ落ちる所を間近で見られるのが原尻の滝の魅力。
水量の多い時は、さらに迫力が増します!(2018年3月撮影)

原尻の滝の落差は20メートルありますので、間近で水が流れ落ちるさまは迫力そのもの。お天気に恵まれれば滝壺の水が深い碧色に染まりますので、さらに美しさが増しますね。

 

まさに「東洋のナイアガラ」!

原尻の滝(6)

滝壺近くの河原から見上げることもできる原尻の滝(2018年3月撮影)

原尻の滝は先に紹介した滝が流れ落ちる所だけでなく、滝壺近くの河原から見上げることもできます。

緒方川の水量にも寄りますが、水量が多いときは横幅120メートルの幅すべてを使って滝の水が流れ落ちてきます。滝壺に落ちた水がしぶきをあげるさまはマイナスイオンたっぷりなので、夏の暑い盛りに出かけても涼感あふれるスポットとなりますね。
原尻の滝(7)

緒方川の右岸から120メートルの幅いっぱいに流れ落ちてくる原尻の滝を眺める。まさに「東洋のナイアガラ」ですね!(2018年3月撮影)

横に長く水が落ち込む滝としては、アメリカとカナダの国境を流れるナイアガラ川が長年の歴史の下に作り出した絶景、ナイアガラの滝が広く知られていますが、スケールこそ小さいものの、原尻の滝の美しい景観はまさに「東洋のナイアガラ」と称して差し支えないでしょう。

また滝の下流には緒方川にかかる吊り橋があり、2枚目の写真でご紹介したように原尻の滝を真正面から眺めることができます。こちらからの風景も忘れずに見ておきたいですね。

 

グルメも楽しめる道の駅「原尻の滝」

だんご汁定食

道の駅原尻の滝のレストランで食べられるだんご汁定食(2018年3月撮影)

原尻の滝のすぐ近くには道の駅「原尻の滝」があり、車で訪れた時はここに車を止めて原尻の滝を観光する形になります。

旅の楽しみの一つが地元ならではのグルメ。道の駅「原尻の滝」は売店やレストランも充実していて、大分名産のかぼすを使った「かぼすソフトクリーム」や、レストランでは「だんご汁」や「とり天」などの大分名物の料理が食べられます。観光を済ませた後、ゆっくりくつろぐのも良いでしょう。

チューリップフェアや鍾乳洞など周辺にも見どころがいっぱい

また毎年4月中旬には、道の駅原尻の滝周辺でチューリップフェアが開催されます。この時期に訪れたらダイナミックな原尻の滝の風景を見た後、カラフルな花に癒されるのもいいですね。

「東洋のナイアガラ」と称される原尻の滝をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。豊後大野市内には独特の形状をした沈堕の滝(ちんだのたき)や、観光で見学できる稲積水中鍾乳洞がありますし、少し足を伸ばすと滝廉太郎 作『荒城の月』で知られる岡城址がある竹田など様々な観光スポットが点在していますので、機会を見つけて原尻の滝へぜひお出かけ下さい。

原尻の滝へのアクセス方法

道の駅原尻の滝への入口

国道502号線から道の駅原尻の滝へ向かう交差点(2018年3月撮影)

地図:Yahoo! 地図情報
<飛行機>
大分空港より、大分交通 大分駅行き空港連絡バスで大分駅へ。大分よりJR九州 豊肥線(阿蘇高原線)に乗車し、緒方駅下車。緒方駅からはタクシー利用。

<鉄道>
山陽新幹線 小倉駅より特急「ソニック」に乗車し、大分駅乗り換え。豊肥線(阿蘇高原線)で緒方駅下車。緒方駅からはタクシー利用。

<車>
東九州自動車道 大分米良インターチェンジより、国道10号線で犬飼へ向かい、国道326号線で三重町へ。国道502号線で竹田方面へ向かいます。
道の駅「原尻の滝」に駐車場があります。

【関連サイト】

「九州の名所」に、「名所・旧跡」ガイドで九州地方の名所・旧跡を紹介した記事の一覧をまとめてあります。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。