世界も認めた名所、日本三景のひとつ宮島・嚴島神社

宮島は瀬戸内海西部、広島湾の北西部に位置する

宮島は瀬戸内海西部、広島湾の北西部に位置する

日本国内の名所・旧跡の中でも抜群の知名度を持っているのが、日本三景と呼ばれる名所、松島(宮城県)、天橋立(あまのはしだて、京都府)、宮島(広島県)。江戸時代からその名が知られており、現代に至ってもその魅力にひかれて、たくさんの観光客が足を運んでいます。そんな日本三景の中から、今回は安芸の宮島をご紹介します。

海に浮かぶ嚴島神社の赤い鳥居に代表される寺社建築とその眺めは、世界も認めた名所でもあるんですよ。

 

全国でも珍しい海にせり出した社殿

嚴島神社(1)

日本三景の一つ、安芸の宮島を代表する嚴島神社の大鳥居と本殿。潮が満ちた時は、まさに海の中に浮かぶような形で見えます(2007年8月撮影)

宮島Yahoo! 地図情報)は、広島市の西隣、廿日市(はつかいち)市の瀬戸内海に浮かぶ島。本州とは狭いところで1キロメートルも離れていません。その宮島の一画に嚴島(いつくしま)神社があります。宮島の正式名称が厳島のため「厳島神社」と表記されることがありますが、「嚴島神社」が正式な名前となります。
嚴島神社(2)

嚴島神社の朱塗りの本殿。造営には平清盛が力を貸したとのこと(2007年8月撮影)

嚴島神社の創建は6世紀頃。島全体がご神体としてあがめられていたとのこと。平安時代の終わりには、地元の豪族である佐伯氏が平家の頭領・平清盛(たいらのきよもり)のバックアップを受けて、海にせり出す形の本殿を造りました。

火事や災害などにより何度も建て替えられてはいますが、本殿は最後に建て替えられてから既に440年以上の歳月が過ぎました。平安時代の面影を感じさせる貴重な寺社建築であると言えるでしょう。
嚴島神社(3)

嚴島神社には多くの建物があり、回廊を歩きながらそれぞれの建物を拝観することができます(2003年8月撮影)

嚴島神社は海にせりだす部分の他にもたくさんの建物があり、拝観する際は建物をつなぐ回廊を歩いて移動します。フェリー乗り場に近い東回廊の入口から入り、反対側に続く西回廊の出口へ歩くのが一般的なコースです。

海にせり出す部分は舞台と呼ばれていて、今でもここで能が演じられることがあります。正面に見える大鳥居を望める場所は絶好の記念撮影スポットでもあり、訪れる人が絶えることはありません。

日本三景では唯一の世界遺産

宮島にある世界遺産認定の石碑

嚴島神社は1996年に世界文化遺産として認定されました(2007年8月撮影)

嚴島神社は、1996年に世界文化遺産として認定を受けました。日本三景の中では唯一宮島だけです。

宮島へ来るすべての船が発着する宮島桟橋の正面にある広場を見渡すと、海沿いに宮島が世界遺産であることを説明した世界文化遺産記念碑があります。

この石碑の上部には丸い穴が開いた菱形の石が着けられているのですが、この石は見る角度によって、穴の向こうに嚴島神社の大鳥居を見通すことができるようになっています。

宮島を訪れた時は、どこから見ると大鳥居を穴の中に入れることができるのか、探してみるのも楽しいでしょう。

神様の使者となる鹿

宮島の鹿

宮島の鹿は神様の使いとして、大切に保護されています(2003年8月撮影)

宮島にはたくさんの鹿がいますが、嚴島神社の神様の使いとして大切に保護されています。神様の使者として扱われるのは、奈良と同じですね。

どこを歩いていても鹿を見かけますが、神様の使者とは言っても相手は野生の動物です。不用意に近づくとケガをすることもありますので、気軽に餌を与えるなどの行為はしないように気を付けましょう。

アプローチから宮島を楽しみたい時は?

宮島へ行くには、対岸にある宮島口桟橋からJR西日本宮島フェリー宮島松大汽船のどちらかに乗るのが一般的なルートです。
JR西日本宮島フェリーと厳島神社の大鳥居

宮島行きのJR西日本宮島フェリーの一部の便は、嚴島神社の大鳥居の沖合に接近するコースを通ります(2003年8月撮影)

宮島口から宮島までは約10分の航海。JR西日本宮島フェリー、宮島松大汽船ともに運賃は同じですが、宮島へ向かう便のみ通るコースが異なります。

宮島松大汽船がまっすぐ宮島へ向かうのに対して、JR西日本宮島フェリーは日中の便のみ「大鳥居便」として嚴島神社の大鳥居の沖合を大回りするコースを取ります。海上から嚴島神社の大鳥居を間近に見てみたいという方は、日中のJR西日本宮島フェリーに乗ると良いですね。

この他にも広島・宇品港や平和公園前から宮島へ直行する高速船、安芸グランドホテル近くから嚴島神社・大鳥居の前を遊覧して宮島に至る屋形船などのバリエーションがありますので、旅のプランにあわせて選びましょう。

潮の満ち引きを調べておきましょう

嚴島神社は、日本国内でも珍しい海上にせり出した神社。なので、潮の満ち引きという自然現象が重なると風景そのものが一変してしまいます。
嚴島神社(4)/潮の満ち引きでこんなにも印象が変わります

潮の干満でこんなにも印象が異なる嚴島神社。事前に調べていくと楽しみが増します(1993年10月,2003年8月撮影)

宮島観光協会のWebサイトでは宮島周辺の年間潮汐表が掲示されていますので、日にちごとの満潮と干潮の時間、そして潮の満ち引きの大きさを調べることが可能です。

海に浮かぶ大鳥居の姿を見たい時は満潮の時間、また大鳥居を間近で見てみたい時は干潮の時間にあわせて訪れるようにするなどの行動計画を立てる際に活用してみて下さい。

おいしいものもいろいろあります!

宮島名物あなごめし

宮島名物のあなごめし。あなごの蒲焼きがご飯の上にのっています

宮島には、おいしいものも色々揃っています。代表的なものが「あなごめし」。宮島周辺で獲れたあなごを蒲焼きにして、ご飯の上にのせたものです。

それから、今では広島のお土産の代名詞にもなっている「もみじまんじゅう」は、ここ宮島が発祥の地。カステラ生地+こしあんという組み合わせが中心ですが、最近は変わり種も色々出ています。

宮島の島内にも何軒か「もみじまんじゅう」を取り扱うお店がありますので、嚴島神社に参拝した後で食べ比べしてみるのも楽しいですね。

夕暮れ時の風景も美しい

夕暮れ時の風景も美しい

日本三景と世界文化遺産を兼ね備える宮島・嚴島神社のご紹介、いかがでしたか?訪れる都度、違う表情を見せてくれる宮島へぜひ足を伸ばしてみて下さい。

宮島・嚴島神社へのアクセス

宮島松大汽船のフェリー

宮島口と宮島を結ぶ宮島松大汽船(2003年8月撮影)

地図:Yahoo! 地図情報
アクセス:
<飛行機>
広島空港より広島駅新幹線口行きのリムジンバスに乗車し、広島駅よりJR山陽線で宮島口駅へ。JR西日本宮島フェリーか宮島松大汽船で宮島へ渡る。
または白市駅行きの芸陽バスに乗車して、白市駅よりJR山陽線を使うことも可能。

<鉄道>
山陽新幹線 広島駅より、JR山陽線で宮島口駅へ。JR西日本宮島フェリーか宮島松大汽船で宮島へ渡る。
広島駅からは広島電鉄(路面電車)2系統 広電宮島口行きに乗車して、宮島口まで行くことも可能。ただしJRより所用時間がかかります。
※なお広島電鉄利用の場合、広島電鉄と宮島松大汽船がフリー乗車できる「一日乗車乗船券」の利用がお得です。
この他に広島・宇品港から宮島港へ向かう瀬戸内シーライン(高速船)、平和公園から宮島へ向かうひろしま世界遺産航路(高速船)、安芸グランドホテルから大鳥居前を遊覧して宮島へ向かう屋形船などの航路があります。

<高速バス>
・東京駅、バスタ新宿と広島駅・呉を結ぶ高速バス「ニューブリーズ号」(中国JRバス、小田急シティバスの共同運行)、横浜駅と広島駅を結ぶ高速バス「メイプル・ハーバー」「ドリームスリーパー」(中国バス運行)が、広島駅まで運行。

<車>
山陽自動車道 廿日市インターチェンジより国道2号線で宮島口へ。桟橋周辺に駐車場あり。宮島口からはJR西日本宮島フェリーか宮島松大汽船に乗船。
広島空港からは、河内インターチェンジより山陽自動車道へアクセスできます。

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