シズル感満点の米沢牛フルコース!
すみれの真骨頂は、このダイニングで
カウンター越しのショータイム
リピーターは必ず指定するというカウンター席に陣取る。二人ずつ、4カップル。鍋物のときは、テーブル席もある。
米沢牛の大トロのにぎり
続いて、「外バラのベーコン」「外ももの刺身」「ランプのロースト」「牛トロのにぎり」と、米沢牛づくし。時の宿すみれでは、米沢牛のフルコースをいただくことができるのだ。
満を持して登場「サーロイン」のレア
しかし、このコースはコストパフォーマンスがすこぶるいい。ぜひ、わかる人に来てもらいたいと願う。シェフとの会話の余韻を楽しみながら、デザートはロビーラウンジで……。
すっかり夜の帳がおり、森の草むらからは虫の音が聞こえてくる。最終の鈍行列車が、汽笛を鳴らし通りすぎていく。残された長い夜は、二人の時間。
そこには酔客の声もなく、カラオケの響きもない。隣室のテレビの音もなければ、子供の走りまわる声もしない。のんびりと、ゆっくりと、二人の空間を楽しもう。
なじみ客が支える経営
その昔、一般的に旅館の「一室当り宿泊人数」は3名を超えていた。今でも、団体主体の旅館は3名を超える。しかし、年々下がり続け、今では2.5名程度が平均的である。これまで旅館は一部屋に詰め込めば儲かる商売だった。その思いが抜けずに、グループを優先してしまう旅館も未だに多い。しかし、「時の宿すみれ」はそこをきっかり2名とした。おそらく、今後もこの数値は下がり続ける。いずれ、「時の宿すみれ」の先見の明が明らかになることだろう。一方で、この宿はリピーターが多い。言い換えれば、営業コストがかからない。すなわち、知る人ぞ知る「倶楽部」だと言ってもいい。
良い宿とは、無駄なコストをかけず、馴染み客に支持される宿のことをいう。「おふたり様の宿」というコンセプト一発勝負で、多くの馴染み客を獲得した「時の宿すみれ」は、現代の勝ち組旅館と言っても過言ではない。予約はお早めに。
■時の宿すみれ
住所:山形県米沢市関根12703-4
TEL:0238-35-2234
地図:Yahoo!地図情報
続いて、県境の蔵王連峰の向こう側、宮城蔵王の森にたたずむ、正真正銘の「倶楽部」もご紹介しよう。そこは、女性とシニアの楽園。