朝ごはんが左右する? 子どもの将来

川島教授のグループは、全国の現役大学生400 名と、4 年生大学を卒業した会社員500 名を対象に「朝ごはんに関する意識と実態」に関するインターネットでのアンケート調査(2009 年)を行い、朝ごはんを食べる習慣の有無と、日常生活から大学入試の成果、ビジネスにおける成功との関係性を調査されました。

「ほぼ毎日朝食をとっていた」人たちは第一希望の大学に50%以上が入学し、「そうでない」人たちは30%以上が第三志望以下の大学にしか入れていない

川島 「もちろん食べてなくても第一志望に入る子もいますが、確率論として『食べているか、食べてないか』で希望の大学に入れるかどうかがわかります。」

次に、就職との関係については、
「ほぼ毎日朝食をとっていた」人たちの6割は第一志望の会社なり、団体に就職できたが、「そうでなかった」人たちの3割は第三志望以下のところにしか就職できていない

大学入学・就職どちらも統計的に有意な差がありました。さらに大人になってからも、「毎日食べていた」人たちは全体傾向として仕事のやる気がある、ストレスがあまりない傾向が高く、規則正しい生活を送り、バランスの取れた金銭感覚を持っている傾向が高いそうです。

一方子どもの頃、朝食習慣のなかった人は、大人になった時に、仕事のやる気がなくストレスを感じやすい傾向があり、生活も規則正しくないという傾向があることが見えてきました。それが結果として、生涯年収まで影響を与えるというところまで統計でわかったのです。

川島教授は、「子どもの頃、朝食をきちんと食べるかどうかは、大人になった時の生活の質に直結していることが、文部科学省と農林水産省との研究ではっきりと見えてきたのです。」と強調されました。

川島教授が話されたことは、ただ朝ごはんを食べれば努力もせずに勝ち組になるということではなく、子どもの頃によい習慣を身につけることが、よりよく成長するための心身を作ることに役立つ、ということだと思います。