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自動車保険、保険金の請求時は搭乗者傷害保険に注意(2ページ目)

2010年5月、損保ジャパンの内部調査により、「搭乗者傷害特約」に未払いがあることが判明。同社は2011年5月に調査を終え、未払いの総額が約8億6千万円に上る見込みであることを発表しました。他人ごとではないこの話、契約者は気をつける必要がありそうです。

西村 有樹

西村 有樹

自動車・バイク保険 ガイド

自動車保険の記事を多数手がけるガイドが、契約者の立場で自動車保険を簡単に解説します。

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治療開始後に「症状が悪化」「ほかのケガが判明」に注意! 

病院での治療開始後、部位、症状に変化があった場合は保険会社の担当者に相談しましょう。

病院での治療開始後、部位、症状に変化があった場合は保険会社の担当者に相談しましょう。

例えば「打撲がなかなか完治せず改めて検査したら骨折していた」「胸部の打ち身で加療していたがろっ骨にヒビが入っていた」というような症状の変化があります。すでに保険金を受け取っている契約者の場合、症状が変化した後の保険金に変更が生じるとは思わず、そのままにしてしまうと未払いになってしまいます。
また「最初は頭部打撲で治療を開始したが、時間を経て頸部のムチ打ち症も併発」「擦過傷だけだと思っていたら捻挫もしていた」という具合に、ほかのケガが判明する場合も同様です。この場合ももらえる保険金が変わってくるので、保険会社の担当者に相談しましょう。

人身傷害補償から支払いを受ければOK?

人身傷害補償は、全ての損害額が判明してから支払われます。そこで上記のような場合であっても、「人身傷害補償でもらえているから間違いない」と思われる方も少なくありません。
しかし、人身傷害補償と搭乗者傷害は、同じケガであっても、それぞれの保険から支払いを受けられるのです。搭乗者傷害分の見落としにはくれぐれもご注意ください。
現在損保ジャパンでは、最終的に追加で支払える保険がないか確認できるシステムを採用しているとのことで、契約者はひとまず安心できそうです。いずれにしても、症状や部位に変化が起きたら、まずは保険会社への連絡をしましょう。

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