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溝規制より影響大! ボールのスピン量実測レポート(2ページ目)

2010年より施行されているフェース面の溝規制。しかし、クラブ以上にボールのバックスピン量に影響するのが、ボールの種類。弾道測定器「Foresight GC2」を使って実測検証しました。

児山 和弘

執筆者:児山 和弘

ゴルフガイド


ボールのバックスピン量を実際にチェック!

GC2

簡単な設定で、精緻な測定が可能な弾道測定器「Foresight GC2」

ボールのスピン量を計測するのは、「Foresight GC2」。ゴルフメーカーやゴルフショップのフィッティングなどに使用されている精度の高い弾道解析マシンです。
面倒な設定もなく、ボールを置くだけで、シビアな測定値を出すことのできる測定器です。まさに、こうしたテストにうってつけ。シャンクしても正確に測定します。

状況は、乾燥していて、人工マットからのショット。
使用クラブは58度のサンドウェッジです。
フルショットで約80ヤード。ガイドが何発か打ち、測定数値を取りました。

結果は、予想通り、スピン系と呼ばれているボールが圧倒的なバックスピン量になりました。
モデルにもよりますが、多いもので10000-11000回転/分。少ないものでも9000回転/分を超えるものがほとんどでした。

一方、一般的に人気の高いディスタンス系と呼ばれているボールは、6000-7000回転/分。これは、いわゆるフライヤーと呼ばれるラフなどでスピン量減ってしまう現象に近い数値。大幅にバックスピン量が少ない結果になりました。

ドライバーで飛距離を出すには、高弾道で低スピンが良いと一般的に言われています。多くのディスタンス系ボールは、ドライバー飛距離を重視し、スピン量を減らす傾向にあるようです。打ち出し角は高くなる傾向がありました。
ことアプローチショットに関して言えば、バックスピンは比較的かかりにくくなると言えるでしょう。ヘッドスピードが遅くなる短いアプローチショットなどでは、ほとんど期待できないでしょう。

厳密にいうと、モデルによって微妙に差があります。スピン系、ディスタンス系というのは本当に大まかな区別で、例えば「TOURSTAGE V10」のように、その中間に位置するようなボールもあります。正直、飛距離に極端に差が出るわけではなく、本当に大きな違いはスピン量ではないかと感じます。一番フィットするスピン量のボールが一番飛ぶはずです。


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