1階はストア、2階はカフェとギャラリー
1階右手の部屋にはオリジナルの陶器が並びます。
構造は典型的な問屋街の長屋スタイルで、当時は1階が店舗や倉庫、2階は事務所、3階は住まいとして使われたそうです。
改装は歳月を重ねたビルの豊かな質感や陰影を大切に保存しつつ、スターネットらしい洗練を加えた仕上がりに。1階左手の部屋は食料品や日用雑貨のストア、右手の部屋は作家たちのうつわが並ぶストアに生まれ変わりました。
1階左手の部屋はスターネットフーズをはじめとする食のストア。
なかでも私が魅了されたのは、益子の地でイタリア人のパン職人が営む「PANEM(パネム)」のがっしりしたパンでした。彼は益子に残る古い大谷石の蔵に、追いもとめてきた「むかし、イタリアの田舎にあったパン」の発酵に理想的な環境を見いだしたのです。
イタリアから運び込まれた伝統的な薪窯、石臼引きの小麦粉と自然酵母、職人の情熱、そして益子のミネラルたっぷりの井戸水と空気と光が、PANEMのパンの構成要素なのでしょうね。
なにげなく置かれたやかんの表情にも味わいが。