「結婚は恋愛のゴール」が非婚化・晩婚化の大きな原因!?
条件がいいだけでは、結婚できない
愛情を持てない相手との結婚生活、違和感を覚える配偶者とのセックス。そんな悩みを持つ人たちからの相談を、ここ最近、私は、しばしば受けるようになりました。そのたびに、世間からの結婚への圧力、いわゆる「婚圧」の重さと弊害を知り、胸が痛みます。
一方、「恋愛結婚」が多数派になってる現代では、社会的条件で相手を選別しながらも、やはり「恋愛して結婚したい」と、エロスや恋心も重要視する人たちが少なくありません。その結果、さらに選別条件が厳しくなってしまい、結婚紹介業者からいくら紹介されても、なかなか成婚には至りません。
多くの人が信じている「結婚は恋愛のゴール」という考え。実は、これこそが、昨今の非婚化、晩婚化現象の大きな原因の一つにもなっているように感じます。
婚活推進派の人たちは、恋愛プロセスの重要性や結婚後の問題に触れずに、「惚れる力」や「結婚に飛び込む勇気」が必要などと無責任にも思える助言をしています。恋愛が結婚よりも難しいという現実を知っているからかもしれません。「本気の恋愛の延長上で結婚したい」なんていう贅沢な高望みをしていたら、結婚が遠のいてしまうことは明らかだからです。