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光の快適・不快指数(2ページ目)

節電の必要性から、照明に関心が高まっているように感じます。LED電球など省電力のランプに変えることも大切ですが、家庭照明自体の明るさや照明の質を見直す時期が来ているのではないでしょうか。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド


何故電球色が勧められるか 

では何故このような明るい照明をメーカが勧めているのでしょうか?それは幾つかの複合的な要因が考えられますが、第一に日本の高温多湿で、日照時間の長い気候風土に関係しています。それが日本人の白く明るい光を好む大きな理由になっているようです。

単純にJISの基準通りの明るさにするのであれば、蛍光灯照明の多くの家で現状の半分の電力が節減できる計算になります。しかし、それによって雰囲気が維持できなくなる可能性もあります。例えば図3のように白い光は明るさが低下すると、雰囲気が陰鬱になると考えられます。

そこで部屋全般が100ルクスの設定で雰囲気が低下しないようにするため、電球色の照明が勧められるのです。もし、現行の照明が白色光の蛍光灯であれば、ランプを電球色に変えるだけで良いのです。目が暗さに慣れれば、半減した照度でも暖かい雰囲気によって暗さがあまり気にならなくなるはずです。

気温と湿度の関係で不快指数を算出することができます。梅雨入り後の日本は不快指数が高まってきますが、これは高い気温と湿度によります。同じように照明も照度と光源の色温度によって快適・不快を図1から求めることができるのです。

ただし光の色や明るさの好みは個人差があり、また夏季は電球色より涼しいイメージの昼白色が受け入れやすいなどから、全ての場合に図3の考え方が受けいられるわけではありませんが・・・。
図3.色温度と照度の効果(Kruitof,1941)参照

図3.色温度と照度の効果(Kruitof,1941)参照


【関連記事】
「明るさ好きの日本人」
「LEDの色温度を考える」

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