いざ、オペラ座内部見学へ
外側からその堂々たる美しさを眺めた後は、是非とも更に豪華な内部を見学しましょう。エントランスでは、3又に分かれた大理石の大階段、端正な幾何学模様のモザイクの床が目に飛び込んできます。その階段を上がった先の、前ロビーと呼ばれる幕間に観客が飲食できるサロン、そしてベルサイユ宮殿の鏡の間にもひけをとらない中央ロビーは必見。きらびやかな金の装飾の間にちりばめられたいくつもの美しくて繊細なシャンデリアと天井画が豪華! その外側のバルコニーからは、オペラ大通りとその奥にあるルーブル美術館まで一望することができます。
さて、いよいよ舞台と観客席に入ります。2000あまりを数える客席は赤いベルベットで覆われ、その頭上に広がるのは、1964年にシャガールが手がけた大きな天井画「夢の花束」、そして7トンもの重さがある大シャンデリア。オペラ・ガルニエ最大の見どころです。
その他重厚な造りの図書館や、オペラ・ガルニエに関する資料が展示されている美術館など、舞台やバレエファンは特に興味の惹かれる部屋も見学できます。
いくつかの席がまとまって部屋のように分かれているボックス席にも注目。当時の貴族がおめかしをして、ここで寛ぎながら優雅にオペラを鑑賞していたんだな……と想像が膨らみます。
シャンデリア落下事故や地下下水道などドラマチックな逸話を持つオペラ・ガルニエは、ミュージカルや映画でお馴染みの「オペラ座の怪人」の舞台となっています。
エントランスや中央ロビーの様子が見られるオペラ・ガルニエ内部バーチャルツアー(オペラ座公式サイト)
オペラ座で超人気のお土産といえば……?
オペラ座併設のブティックは、ここでしか買えない貴重なお土産があるということで、知る人ぞ知るショッピングスポットです。そのお土産の筆頭といえば、瓶入りのハチミツです。実際に建物の天井にある蜂の巣から採れるもので、希少価値もありかなりの人気。手描きのオペラ座のイラストと生産者のサインが入ったパッケージもセンスが良く、手に取ると思わず欲しくなってしまいます。ちなみに、125g15ユーロとお値段少々お高め。
その他、各ブランドとの限定コラボ商品も数多く揃っています。見学者でなくとも自由に利用できるので、他に売っていないオリジナルなお土産が欲しくなったら是非立ち寄ってみては。