ニンニクを食べる時の注意点
いろいろとメリットも多いようですが、研究などでは、あくまでにんにくに含まれている成分についての発表結果です。まだ試験管、動物実験レベルでの結果でもあることから、ヒトが食べ物としてどれだけ食べれば、効果があるというようなレベルでわかっているものではありません。食べ物として適量食べるには、ほとんど安全ですから、風味をよくし、食欲アップに役立ち、日々の健康づくりに役立つ薬味として活用していきましょう。ただし、生食などでたくさん食べると刺激が強いことから、胃壁などを痛める場合があるので注意しましょう。
生なら1日に1片、加熱するなら2片程度が目安と言われています。子どもやお年寄りは成人よりも量は控えめに。何事も過ぎたるは及ばざるがごとしです。
また血液凝固系に障害のある人や、ワルファリンやアスピリンなどの血液凝固に関連する薬剤、その他、インスリン、シクロスポリン、経口避妊薬などの薬剤を使用している人は、ニンニクが影響する可能性があるため食べるのは避けてください。
ニンニクのにおいを抑えるひと工夫
アリインは、切ったり潰したりすると、酵素が活発に働いて「アリシン」となり空気に触れてにおいを発するので、ニンニクを切らずに、蒸したりレンジ加熱するなどすれば、アリシンの生成が抑えられます。ニンニクは、放っておくと芽が出てきたり、またひからびてしまいます。生にんにくは水分が多いため、湿度が高いと、かびてしまうこともあります。できれば風通しのよいところに置く、あるいはラップなどに包んで冷凍保存もできます。
もしたくさん余ったら、ハーブ&オリーブ油につけるとよいでしょう。ドレッシングや肉・魚を焼く時に使うと風味が深まりおいしくなります。ニンニク醤油、みそ漬けなどを作ってもよいでしょう。
また、酢漬けや、にんにく酒を作つというう方法もあります。酢漬けやにんにく酒をつけた際に、3日ほどしてニンニクが緑色になることがあります。個体差はあるのですが、ニンニクに含まれる成分と酢などが反応しpHにより変色するのではないかと見られいます。しばらく浸けるとまた元の色に戻りますし、食べても問題ありません。
参考/
・日本大学 生物資源科学部 生命化学科
・健康食品の安全性・有効性情報
・食品衛生検査所レポート「にんにくが青くなった」(福岡市)
・和歌食物本草 現代語訳(源草社)
・80のスパイス辞典(フレグランスジャーナル社)
・江戸時代 食生活事典(雄山閣)
・食品学各論(化学同人)
その他