着物・着付け/着物の基礎知識

単衣を着る時期と活用術(2ページ目)

単衣は着る時期も短く、手持ちの枚数も少ないのが現状。少ない枚数で乗り切るには、何といってもコーディネートがものを言います。今回は、6月と9月の単衣の時期を賢く乗り切る秘訣をお伝えします。

黒柳 聡子

執筆者:黒柳 聡子

着物・着付けガイド

小物のみで変化させる

■6月の場合
単衣

グレー染め単衣+博多帯+絽帯揚げ+夏物帯締め


■9月の場合 
単衣

グレー染め単衣+博多帯+秋冬物帯締め帯揚げ


今度は、着物、帯は上下とも同じ物を使い、帯締め帯揚げだけを変化させています。6月は白の帯揚げで爽やかさを9月は一段濃い色を使って深まる秋を演出しています。


着物で十分に季節感を楽しむ

このように、着物や帯の手持ちが少なくても帯や小物を変えるだけで、雰囲気もかなり違ってきます。小物をたくさん使うという和装の特徴を生かせば、季節に合った表現が無限大です。またそのためには、着る機会の少ない単衣はなるべくシンプルな色、柄のものを選んでおくことがポイント。そして小物や帯を合わせる時は、6月にはなるべく爽やかな色を、9月にはこっくりとした濃い目の色を選ぶのがコツです。今の時代、エアコンのおかげで良くも悪くも季節感というものが失われつつありますが、そんな時代だからこそ、あえて「季節感」というものを楽しんでみてはいかがでしょう。


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