ドイツ東部(ベルリン/ドレスデン/ライプツィヒほか)
バロック建築が建ち並ぶドレスデンの旧市街。エルベ川を挟んで対岸から見る夜景が幻想的
コスモポリタンな首都ベルリン、バロック建築の古都ドレスデン、クラシック音楽の都ライプツィヒなど、歴史と文化をたっぷり感じることができるこの地方。ドイツ文化発祥の地である東部ドイツでは、悠久の時の流れに思いを馳せながら旧東ドイツの街の移り変わりを肌で感じる意義深い旅ができることでしょう。チェコやポーランドへも道はつながっているので隣国へ足をのばすのもおすすめです。
ベルリン
かつてベルリンの壁だったイーストサイドギャラリー
東西分裂と壁崩壊という波乱の歴史を体験した首都ベルリンは、新旧のカルチャーが交差する街。ペルガモン美術館はじめ世界有数の美術館や博物館が集まる博物館島、オペラにコンサートといった高い文化水準にくわえ、壁崩壊後のベルリンには世界中からアーティストが集まり、新しいカルチャーがどんどん生まれています。ベルリンの魅力を語る時、誰もが口にするのが「自由」、「オルタナティブ」という言葉。そんなベルリンの「今」を感じたければ、個性的なギャラリーやカフェが点在するミッテ地区から東のエリアや、クロイツベルク地区へ。「世界で一番クールな街」ベルリンは、マイペースで進化し続けています。また、ベルリンから電車でわずか30分の街、ポツダムのサンスーシ宮殿も見逃せない観光スポットです。
ドレスデン
ザクセン王国の首都として繁栄したドレスデンの見どころは、なんといっても壮麗なバロック建築群でしょう。旧市街には王宮、ツヴィンガー宮殿、ゼンパーオーパーなど迫力満点なバロック建造物がそびえ、当時の栄華をしのばせています。再建されたフラウエン教会もお見逃しなく。
ドレスデンからのエクスカーションとしておすすめなのが、北西15kmにあるマイセン。日本でも人気の高いマイセン磁器の工房を見学することができます。このあたりでしか飲めない幻のマイセンワインも是非お試しください。また、ドレスデンの南東、チェコの国境近くに連なるザクセンスイスと呼ばれる山岳地帯では、雄大な自然を見ることができます。
ライプツィヒとゲーテ街道
東西統一のきっかけとなった聖ニコライ教会
バッハがオルガン奏者として働いていたトーマス教会や、ゲヴァントハウスオーケストラなど、音楽の都として知られるライプツィヒ。古くから商業で栄えてきたライプツィヒは、古いものに固執しないリベラルな気質を持っています。ぜひ見ておきたいのが聖ニコライ教会。シュロの木をデザインした柱が印象的な明るい教会です。ここで行われていた「平和の祈り」が平和革命に火をつけ、非暴力による東西統一の導火線となりました。
チューリンゲン地方を横断するゲーテ街道は、ゲーテが大学生活を送ったライプツィヒから、生誕地のフランクフルトまでの足跡をたどる街道。バッハやリスト、ルターなど偉人ゆかりの地も多いアカデミックなルートです。
■東部で食べる&飲む
- アイスバイン(骨付豚肉の塩ゆで)、ベルリーナーヴァイセ(シロップ入りビール)などのベルリン名物
- テューリンゲン地方のテューリンガーソーセージ
- ザクセンワイン、マイセンワイン
- ドレスデンのシュトーレン※冬限定