様々な地方色に彩られたドイツ

ドイツ全図

ドイツ全図

中世の時代には400もの小国家にわかれていたというドイツ。地方分権の歴史が長いドイツでは、現在でも16ある州がそれぞれに自治権を持っているため、パリやロンドンのように首都一極集中型ではなく、各地で独自の文化が発達し継承されてきました。まわりをフランスやスイスなど9つもの国に囲まれているため、国境付近の地域では隣国の影響を受けた文化が垣間見られることもあります。

このようにドイツは一括りにしては語れない国なので、訪れる場所によって印象がまったく違ったものになってきます。ここではドイツを東西南北の4つの地域に分けて、それぞれの特色やみどころ、そして旅の大きな楽しみのひとつである名物料理や飲み物についてまとめました。ぜひ異なる州や街をめぐっていろんなドイツの顔を発見してください。

南部ドイツ(ミュンヘン/黒い森/ロマンティック街道ほか)

ノイシュヴァンシュタイン城

南ドイツ観光のハイライトといえばノイシュヴァンシュタイン城。周囲の自然も見どころ

古い街並み、オクトーバーフェスト、陽気な人々……「日本人がイメージするドイツ」に一番近いのが、バイエルン州を中心とするこの地域といえるでしょう。南部最大の都市ミュンヘン、南西ドイツの中心地シュトゥツトガルトといった都市のおもしろさと、黒い森など豊かな自然の両方を満喫できる魅力たっぷりな地域。ロマンティック街道や古城街道沿いに点在する中世の街を訪ねる旅が人気です。

そのほかドイツ南部には、フュッセン~リンダウ間に広がるアルゴイ地方や、スイスとオーストリアに国境がまたがるボーデン湖、アルペンの山々といった風光明媚なリゾート地が数多くあります。

ミュンヘン

ドイツ第3の都市ミュンヘンは、南部ドイツの中心地。日本からの直行便もあるので、南部を中心に観光する場合はミュンヘンからドイツの旅をスタートさせるのがよいでしょう。おいしいビールにソーセージ、質の高いオペラ、ショッピング……ミュンヘンにはすべてが揃っています。「世界一のデザインミュージアム」と呼ばれるピナコテーク・デア・モデルネが2002年に誕生して以来、個性的なカフェやショップが続々と登場。新しいカルチャーの発信地としても注目を浴びています。

ロマンティック街道

フュッセン

パステルカラーの古い建物が並ぶフュッセンの旧市街

ドイツに数ある観光街道のなかでも人気ナンバーワンのロマンティック街道。ヴュルツブルクから南へのびる全長約350kmの街道沿いには観光のハイライトともいえるローテンブルクや、ノイシュヴァンシュタイン城への玄関口フュッセンの他、中世の街並みが残る魅力的な街が点在しています。まるで絵本のなかに入り込んだようなロマンティックな世界を体験できることでしょう。

 

古城街道      

バート・ヴィンプフェン

古城街道沿いのバート・ヴィンプフェンは中世の町

西はマンハイムに始まり、ロマンティック街道と交差するローテンブルクを経由して、東はチェコのプラハに至る全長約1000kmにもわたる古城街道。70以上もの古城や宮殿が点在する街道沿いには、ドイツ最古の大学都市ハイデルベルク、クリスマス市で有名なニュルンベルク、小ベニスとうたわれるバンベルクなど、中世の面影を残す街が待ち受けています。

 

黒い森とその周辺

北は温泉保養地バーデン・バーデンから南はスイス国境までのおよそ120km、西は環境都市として知られるフライブルクから東はドナウ川の源、ドナウエッシンゲン付近までの東西60kmにわたる黒い森(シュヴァルツヴァルト)は、森林浴発祥の地として知られる人気のリゾート地です。この地方ではゆっくりと滞在して身も心も癒される旅がおすすめ。フランスとの国境にも近いので、多彩な食の楽しみもあります。

南部で食べる&飲む
  • ヴァイツェンビア(小麦入り白ビール)、白ソーセージ、シュヴァインスハクセ(骨付き豚肉ロースト)などのバイエルン名物
  • バンベルクのラオホビア(燻製ビール)
  • マウルタッシェン(ラビオリ)、シュペッツレ(パスタの1種)などのシュヴァーベン料理
  • ボーデン湖の魚料理、メアスブルガーワイン