ドイツ/ドイツ基本情報

ドイツのエリアガイド(3ページ目)

地方ごとに独自の文化を持つドイツは、訪れる場所によって楽しみ方も様々。ここではドイツを東西南北の4つのエリアに分けて、それぞれの特徴や見どころについてまとめました。

坪井 由美子

執筆者:坪井 由美子

ドイツガイド

ドイツ北部(ハンブルク/ブレーメン/エリカ街道ほか)

リューゲン島ビーチ

リューゲン島は人気のリゾート地。ドイツ北部のビーチには風を遮る屋根付きビーチチェアが並ぶ

ドイツで唯一海に面しているのがこの地方。沿岸部にはドイツ第二の都市ハンブルクをはじめ、ブレーメン、リューベックといったかつてのハンザ同盟の加盟都市が連なります。北部ドイツで人気の観光ルートといえばエリカ街道。南アフリカ原産、ツツジ科のエリカの花が咲きみだれるハイデ(原野)訪問が人気です。また、バルト海に面する一帯では森と湖が織り成す北欧的な風景が見られ、沿岸の島々はドイツ人に人気のリゾート地となっています。

ハンブルク

アルスター湖

アルスター湖畔は市民や観光客の憩いの場

ヨーロッパでも有数の港町ハンブルク。「水と緑の都」と呼ばれるほど豊かな自然に恵まれているのと同時に、音楽、ファッション、メディアの中心地でもあるハンブルクは、ドイツ人が住みたい街ナンバー1。観劇にショッピングにと楽しみが尽きない街ですが、ここ数年のトレンドは新市街の西側に広がるザンクト・パウリやアルトナ地区。この一帯には個性的なカフェやショップが点在し、流行の発信地となっています。食の楽しみはなんといっても新鮮なシーフード! 日曜日に開かれるフィッシュマルクト(魚市)はエンターテイメント性が高く、見るだけでも楽しめます。

 

ブレーメン、リューベックなどのハンザ都市

ブレーメン

ブレーメンの市庁舎脇に立つ「音楽隊」像

かつて海洋貿易で繁栄したハンザ同盟の加盟都市では、当時の栄華を偲ばせる美しい街並みが見られます。「音楽隊」で知られるブレーメンの旧市街には、中世の街角を再現したベトヒャー通り、迷路のような路地にギャラリーやカフェが並ぶシュノーア地区など見どころが盛りだくさん。世界遺産にも登録されるほど美しい旧市街地が残るリューベックはマルチパン(マジパン)発祥の地としても知られています。

エリカ街道
ハンブルクを中心に、北はプリーンから南はハノーファーまで、北ドイツの10都市を結ぶエリカ街道。街道名にもなっているエリカの花が咲き乱れる高原、リューネブルガー・ハイデは観光のハイライトです。街道沿いにはかつてのハンザ同盟都市や、カラフルな木組みの家並みが愛らしいツェレなど美しい旧市街を持つ街が多く、「北のロマンティック街道」とも呼ばれています。

北部で食べる&飲む
  • マチェスフィレ(酢漬けニシン)やカレイなどのシーフード
  • アールズッペ(うなぎのスープ)、ラプスカウス(ミンチ肉とポテトのマッシュ)などのハンブルク名物
  • リューベックのマジパン、ロートシュポン(この地で熟成された赤ワイン)
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