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派遣スタッフの要望は?

派遣スタッフは派遣会社に何を求め、どんな派遣制度を望んでいるのでしょうか? 深刻な社会問題になった「派遣切り」を考えれば、雇用の継続が大きなテーマになっていそうです。一方で、派遣法改正による登録型派遣の一部禁止には(※派遣法改正の行方は2011年4月現在決まっていません)、派遣スタッフの失職するとの不安な声も少なくなく、単純な禁止が必ずしも望まれているわけではありません。派遣スタッフにとってより良い派遣制度にするには、何が課題なのか知る必要があります。

はたして派遣スタッフは派遣会社に何を期待し、今の派遣会社はどこまでできているのか? 厚生労働省が2010年に発表した「派遣スタッフwebアンケート調査」がとてもわかりやすいので、今回をそれをみていきます。

派遣スタッフが派遣会社に強く要望すること

まず、派遣スタッフが派遣会社に何を要望しているのかから。要望が高い項目を上位から並べると、「派遣契約中途解除の場合、就業機会の確保もしくは休業手当の支払」71.8%、「契約更新時などに賃金の見直しの実施」70.8%、「契約更新がない場合、希望に沿う就労の支援」68.6%、「仕事への貢献を賞与など一時的な処遇に反映する仕組み」63.7%、「仕事内容と賃金が見合っているかの評価」58.1%、「就業期間に応じて処遇や福利厚生が向上する仕組み」54.2%です。

雇用契約が途絶えた後の就業継続と、経験や能力に応じた賃金の支払いの2点に、極めて強いニーズがあることがわかります。

■派遣会社に強く要望すること<要望>

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派遣会社ができていると派遣スタッフが感じていること

今度は、現在の派遣会社の実態として派遣スタッフができていると感じている項目をみてみましょう。多い順に並べると、「詳細な就業条件等の提示」66.1%、「派遣契約更新有無の早期確認」53.5%、「就業上の相談・苦情を受ける体制」48.3%、「就業実態が派遣契約通りかの確認」44.3%、「職場環境について派遣先に改善の申し出をすること」30.6%と続きます。

派遣会社ができていると派遣スタッフが感じているのは、派遣先での就業マネジメントに集中していることがわかります。

■派遣会社ができていること<現状>
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次ページでは、派遣スタッフの要望と派遣会社の実態から浮かびあがる派遣制度の課題について。