異なるメーカー間では互換性のないリンク機能
HDMIリンクでは使われている制御信号がメーカーごとに異なるため、完全な機能を使うには同じメーカーのリンク対応機器を使う必要があります。ただ通常、電源の連動はどこのメーカーの機器を接続しても使うことができます。HDMIリンク規格のメーカーごとの名称として、メーカーごとにパナソニックの「ビエラリンク」、シャープの「ファミリンク」、ソニーの「ブラビアリンク」、東芝の「レグザリンク」、三菱の「リアリンク」などがあります。これらに対応した機器の間では、そのリモコン1つで操作できるようになるなど、独自のリンク機能が使えるわけです。ちなみにレグザリンクではHDMIだけでなく、録画などのためのUSBハードディスクの接続機能もレグザリンクと呼んでいます。
ユーザーインターフェース以外の点で考えると、ユーザーにとっては接続できる関連機器が多く出ているメーカーほど、リンクをいろいろ使いこなせるということになります。特にAVアンプとサラウンドスピーカーを搭載したシアターラックが用意されていると、手軽にサラウンドオーディオを加えたAVシステムが構築できて便利です。
パナソニック、ソニー、シャープ、東芝などでは、このようなシアターラックをラインアップしています。これに対して、三菱にはこのようなAVラックがありません。また、現時点のシアターラックの機能では、パナソニック、シャープ、ソニーが優れています。
リンク機能を活かすなら、レコーダーとテレビは同一メーカーで揃えよう
説明してきたように、HDMIリンク機能を生かすには同じメーカーのテレビとレコーダーを選択するのが、そのリンク機能をフルに生かすことができ、お勧めです。また、前述のようにシアターラックを使って手軽にAV環境を構築したいなら、ソニー、パナソニック、シャープあたりのメーカーがお勧めになります。