団らんをどこでとる
団らんはどこでとりますか?という質問をすればほとんどの人はダイニングと答えるでしょう。たしかにそうです。しかし現実には子どもが小さい時にはお父さんの帰りが遅いために平日は母と子で団らんをとり、週末になってようやく家族揃って団らんをとるという家族が多いのではないでしょうか。さらに子供が大きくなってくると塾やクラブが忙しくなり、両親は揃っているのに今度は子どもがいないということが多くなります。そう考えると団らんとは集まって会話をするばかりではなく、もっと違った方法で家族の会話を増やす工夫をする必要があるのです。機能的でかつコミュニケーションを図る工夫
かつての日本の家には縁側や長い廊下がありました。それらは無駄なスペースとして現代の家づくりからは無くされていきました。たしかに機能的には無駄なスペースだったかもしれませんが、家族のコミュニケーションを図る上では無駄なスペースではありませんでした。ならば現代の家づくりで縁側や長い廊下に匹敵するような工夫はできないでしょうか。実例を通してその工夫のしかたを考えてみましょう。実例からコミュニケーションを図る工夫を考える 1
廊下正面に記念樹廊下正面に記念樹
季節の変化、うるおいは家族共有の思い出となり絆をより深めてくれます。
階段踊り場の本棚
階段の踊り場の本棚
変形敷地を利用し、階段部分の踊り場に本棚を設けました。階段に座りながら子どもは本を読み、第2の子ども部屋になっています。階段は通路ではなく小さな子ども図書館なのです。
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