注文住宅/建築費用・見積りの読み方を知る

注文住宅の見積書を読み解くポイント(2ページ目)

家を建てる方のほとんどが悩み、頭をかかえるのが予算の問題です。しかしその予算について書いてある見積書というのはわかりづらいところがあります。今回はそんな見積書の見かたのポイントについて解説していきます。

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド

予算オーバー、どこを見る?  つづき 

見るポイント3
テレビ付きの浴室

テレビ付きの浴室

家づくりの楽しみのひとつは、どういった設備機器を入れるかということでしょう。設備工事は施主の関心がもっとも高い工事項目でもあります。実際に完成品をショールームで見て体験できるのでわかりやすいこともあります。人間は体験して良いものかがわかると使いたくなるものです。しかし良いものはほとんど値が張るものが多いのも事実です。したがって予算がオーバーしたらまずは選んだ設備機器が本当に必要なのか、もう少しグレードを下げることを検討する必要があります。またメーカーによって割引率も違うので、その工務店の強みとするメーカーを選び、割引率で調整することも頭に入れておくとよいでしょう。


見るポイント4
見積り額と予算の差が10%以内なら値段の交渉や軽微な設計変更で予算内に収めることはできます。しかしそれ以上となると大幅な設計変更になるかもしれません。
例えばエアコンの容量・設置数の見直し、分電盤の予備回路、ホームセキュリティー配線など、将来を見込んで設置を考えているものであっても、過剰設備になっていないか見直すことも考えましょう。そして本当に必要なものは何なのかを見極めることが大切です。


ガイド佐川のワンポイントアドバイス 

見積書は施主にとってわかりにくい部分が多いものです。
例えば大工がその工務店の準社員として働いていれば常傭大工となり雑用もこなすので、雑工事費が木工事費に入っていることもあります。一方、現場ごとに契約する大工は手間受け大工で1日いくらという形で働きます。雇用形態によっても労務費は違います。

設計事務所にお願いして家づくりを行うのであれば、建築家がチェックし相談しながらできるのですが、そうでない場合は自分でチェックするしかありません。そういう時は他社と比較をしたり担当者から細かく説明を受けたりと、理解を深めて進むように心がけ、信頼できる金額かどうかを確かめていくことが大切です。
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