生活リスクへの対処の方法は?
これから私、どうしたらいいの・・・リスクは発生しないに越したことはない
リスクの対処の方法は、大きく分けると、2つの視点があります。一つ目は、リスクの発生頻度を抑え、発生した場合でも損害を軽減する、「リスク・コントロール」という視点です。そして、二つ目は、発生した損害に対し、金銭面で備える、「リスク・ファイナンシング」という視点です。
■生活リスクをコントロールする
リスクの発生頻度を抑え、発生した場合でも損害を最小限に食い止める方法……と言われても、なかなか思いつかないかもしれません。そこで、リスク・コントロールの手法をいくつか紹介します。
●リスクを回避する:
リスク発生の原因となる行動・状態を取り除く
例えば、自動車事故というリスクを想定した場合、自動車に乗るのを止め、電車で目的地に行く。外出するのを止めるなど、自動車事故を引き起こす車を運転するという行動を回避することなどです。
●リスクを制御(防止・軽減)する:
損失の発生頻度や損害額を最小限に抑える
例えば、料理をしている際に、火元に十分気を付けて調理を行い(発生頻度を抑える)、万が一、出火してしまった場合でも、近く消火器を置いておいて、慌てずに消化できるように日ごろから訓練しておいて、被害を最小限に食い止めるなどです。
●リスクを分離する:
リスクの発生の原因となる行動・状態を分散する
例えば、家計の収入を支える人の死亡リスクを想定します。共働き世帯であれば、家計への収入の手段が2通りあるので、どちらか一方に万が一のことがあった場合、経済的な影響度は、片働き世帯よりも軽減されると言えるでしょう。もちろん、万が一は、無いに越したことはありません。
●リスクを移転する:
リスクの発生の原因となる行動・状態を第三者に移転する
例えば、家が隣人の失火によって、全焼してしまった場合、マイホームの場合、家が失われた損失は直接本人が負いますが、借家であれば、家自体の財産的な損失はなく、別の所に住みかえれば良いということになります。つまり、所有せずに賃借することによって、リスクを第三者に移転することです。
「将来、病気になった時のことが心配なので、医療保険に入ろうか迷っている……」というようなことをガイド平野のお客様から伺うことが多いです。病気になって、入院代や手術代が保障されれば、それはそれで経済的に助かることですが、そもそも、病気にならないで健康的でいられる方が、もっと素晴らしいことだと思うのです。また、健康維持のための費用や病気の早期発見のための人間ドック費用などの方が、保険料よりもずっと安上がりということもあるのです。
ガイド平野が、お客様から保険に関するご相談を伺っていると、かなり多くの方は、リスク・コントロールという視点が抜けているように感じられます。病気になって、うまく治療できたとしても、全く病気になっていない前の状態には戻らないのです。
>>もう一つのリスクの対処法、リスク・ファイナンシングとは?