待望の地下音楽室
1. 玄関からダイレクトに降りるモルタル仕上げの地下への階段。 2. ガラスの引き戸で階段ホールと仕切られる。 33. 音楽室は奥行き5m、間口と天井高が2.3mの地下空間。 4. ドラムを叩くOさんは楽器制作会社CANOPUSに勤める。 5. 忙しい育児の合間にピアノを弾く奥様。 |
お二人の念願であった音楽室は、地下の容積緩和の制度を利用して造ることができました。広さはわずか6畳ですが、ここに奥様のグランドピアノとご主人のドラムセットが見事に収まっています。昼間ならご近所に気兼ねすること無く、思う存分練習やプレイに打ち込めるこのスペースは、将来、子供達に手がかからなくなった頃に、奥様のピアノ教室として使うことも考えているそうです。
敷地の6割が空地となる厳しい条件にもかかわらず、不思議とこの家は狭さを感じさせません。敷地の可能性を読みこんだ建築家による思い切った提案と、それを諒とした住人のOさん一家の勇気によってこの家は生み出されたといえるでしょう。まだ子供が欲しいとおっしゃるOさんご夫妻。音楽室がピアノ教室になるのは、まだ先のことになりそうです。
◆建築データと建築家プロフィール