東京郊外の国分寺の落ち着いた住宅地。その一画の袋小路になった路地の奥に、Oさんご夫妻と2人のお子様が暮らす小さな家があります。ご夫妻は共に音大出身で、何より防音壁のある音楽室を希望されていました。当初は木造二階建てにユニット式の音楽室を組み込もうと考えていたようですが、思いのほか高額になることを知り、半ばあきらめかけていたそうです。そんな中、奥様の親族の紹介で建築家の長田直之さんに出会い相談をもちかけたところ、意外にも地下に音楽室のあるコンクリートの家という提案が出されたのです。

袋小路の奥の守られた立地


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外観
1. 袋小路の奥にコンクリートの外壁が顔を覗かせる。
2. 道路から約1mセットバックして外壁が立ち上がる。駐車スペースには砂利が敷き詰められている。
3. ガラスに持ち上げられたコンクリートの塊のような外観。1階の真ん中の壁は厚さ2mmのアルミパネル。


この家の敷地は30坪ですが、建物は12坪しか建てられないという厳しい条件が立ちはだかっていました。しかし、この家が面している道路が6戸のミニ開発のためにつくられた袋小路で、利用する人が隣家の住民に限定されるのでプライバシーを保ちやすく、しかも反対側はブロック塀を隔てて隣家の庭が広がるという好条件だったのです。

◆建築家プロフィールと建築データ