シャルトルのもう一つの見どころ、旧市街
壮大なノートルダム大聖堂をじっくり見学した後は、シャルトルのもう一つの見どころである旧市街を散策しましょう。旧市街は、中世期の石造りの建物とルネサンス期の木骨造りの建物が混在しており、その合間をウール川が流れ自然の美しさを形成しています。中でも特に注目したいのは、大聖堂のすぐ南に位置するサーモンハウス(Maison du Saumon)、そしてベルト王妃のらせん階段(Escalier de la Reine Berthe)の典型的な木造のルネサンス建築です。
また、中世に建てられたサン・ピエール教会やサン・テニャン教会には、ゴシック建築の特徴を見ることができます。
町中を流れるウール川沿いを散策することもお忘れなく。ピンクやスカイブルーなどの明るいパステルカラーの家々が並ぶ様には、パリではお目にかかれないのどかな美しさがあります。
食事をするなら、カフェやレストランが集中して並ぶシャンジュ通りへ(rue des Changes)。クレープリーが多いですが、暖かい時期ではテラスが張り出され、賑やかに観光客が集まっています。
陶器の欠片でできたピカシェットの家
もし時間に余裕があったら、番外編として訪れたいのが、町のはずれにあるピカシェットの家。1982年に歴史建造物に指定されたという新しい建物ではありますが、陶器の欠片だけでできたモザイクの家で、レイモン・イジドール氏(通称ピカシェット)が約30年間にわたって外部のみならず内部まで築きあげた芸術作品です。使用された陶器片は約400万片、総重量15トンとそのスケールの大きさにはただただ驚かされますが、歴史ある大聖堂や旧市街とはまた違った、どこかおとぎの国のような可愛らしい佇まいが目を惹きます。