関心の高まりに伴い住宅寿命は長くなってきた
欧米に比べて日本の家は短命だと言われていますが、それでも少しずつ寿命は長くなっていますし、長く住みたいと耐久・耐震性への関心も高まってきています。また、住宅メーカーも標準仕様で長期優良住宅に対応する商品をそろえるなど、長寿命の住宅を建てることができるようになっています。中身を比較すると内容はさまざま
近ごろの住宅は高い基本性能を備えているものが増えており、標準仕様で長期優良住宅に対応する仕様をもっている商品もあります
例えば、構造体の保証については、期間を原則10年としているところもあれば、条件付きながら30年や60年といった長期間にわたる保証をしているところもあります。また、構造躯体そのものと、防水に関わる部分を分けて保証期間を設けている会社も少なくありません。
定期点検についても、時期や回数は会社によって異なります。加えて、10年目まではほとんどの会社が無料で行っていますが、その後は有償としている会社も見られます。ただ、有償の点検を受け、そこで必要であることがわかった部分の有償工事をすれば、保証を延長するとしている会社もあります。
このように「長期保証制度をもっている」と営業担当者が言ったとしても、その内容は決してすべての会社が同じではなく、瞬時にどの会社の制度が優れているのか判断できない状態です。
では、次ページでは、どんな点に注意して保証制度を比べればいいのか、考えていきましょう。