長期優良住宅/長く暮らせる家

長期保証制度のある住宅メーカーを選ぼう

住まいの耐久性に関心があるなら、住宅メーカーの長期保証制度に注目してみるのがおすすめです。構造体の長期保証や、建築後の無料点検の制度を整えていることは共通していますが、詳細は会社によって異なります。内容を比較検討することは住宅メーカー選びのひとつの基準になるでしょう。

大塚 有美

執筆者:大塚 有美

長く暮らせる家づくりガイド

関心の高まりに伴い住宅寿命は長くなってきた

欧米に比べて日本の家は短命だと言われていますが、それでも少しずつ寿命は長くなっていますし、長く住みたいと耐久・耐震性への関心も高まってきています。また、住宅メーカーも標準仕様で長期優良住宅に対応する商品をそろえるなど、長寿命の住宅を建てることができるようになっています。

中身を比較すると内容はさまざま

工事中

近ごろの住宅は高い基本性能を備えているものが増えており、標準仕様で長期優良住宅に対応する仕様をもっている商品もあります

住宅メーカーには長期保証制度をもっているところが多くあります。とはいうものの、構造体の長期保証や、建築後の無料点検など、アフターメンテナンスの仕組みを整えているところは共通しているのですが、それぞれ独自の制度なので内容は会社によって、あるいは商品によって少しずつ異なっています。

例えば、構造体の保証については、期間を原則10年としているところもあれば、条件付きながら30年や60年といった長期間にわたる保証をしているところもあります。また、構造躯体そのものと、防水に関わる部分を分けて保証期間を設けている会社も少なくありません。

定期点検についても、時期や回数は会社によって異なります。加えて、10年目まではほとんどの会社が無料で行っていますが、その後は有償としている会社も見られます。ただ、有償の点検を受け、そこで必要であることがわかった部分の有償工事をすれば、保証を延長するとしている会社もあります。

このように「長期保証制度をもっている」と営業担当者が言ったとしても、その内容は決してすべての会社が同じではなく、瞬時にどの会社の制度が優れているのか判断できない状態です。

では、次ページでは、どんな点に注意して保証制度を比べればいいのか、考えていきましょう。

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