グレード選びは自分のスタイルを見極めて
5ドアハッチバックは最高出力120psの1.6リッターエンジンに4ATの組み合わせ、10・15モード燃費は11.2km/lとなる。ボディサイズは全長4045mm×全幅1750mm×全高1470mm。価格はエントリーモデルのスタイルが199万円、プレミアムが219万円、レザーシートなどを採用した豪華装備のシエロが249万円
日本へは、いずれも1.6Lガソリンエンジン+4ATを積む、5ドアハッチバック/SW(トールワゴン)/CC(クーペ&カブリオレ)の3車型が輸入されているが、マニアックな要素を残したモデルも1台=3ドアハッチバックの6MT+直噴ターボエンジン車、をちゃんと残している点などは、いかにもプジョーらしい。ちなみに、この4気筒ガソリンエンジンはBMWとの共同開発である。
ハッチバックモデルは非常にオーソドックスな仕立て、SWはファミリィユースにも応える実用性がウリで、CCは言ってみればアヴァンギャルドと、ひとつのモデルの中にプジョーらしい小宇宙が広がっている。
実用ブランドとして本来乗り手を選ばないプジョーだけれども、乗る方からしてみればたとえ同じ車名のモデルであっても自分のスタイルを見極めてからグレードを選ばなければいけないということ。このあたり、個人合理主義の強いお国柄が出ているのかも。
モデルデビューは2006年。3もしくは4ケタ数字を車名とするプジョーでは、1の位がモデルジェネレーションを表す。最新モデルが8を名乗りつつあるから、207もあと数年で208へとモデルチェンジを果たすことだろう。もっとも、この雰囲気はおそらく当代限り。今の見栄えが好きならば、狙って損はない。