デジタルビデオカメラ/デジタルビデオを機能で選ぶ

デジカメとビデオカメラ、動画を撮るならどちら?(2ページ目)

現在のデジタルカメラは、コンパクトタイプでもフルハイビジョン映像を撮れるのが一般的。ならば、どちらで動画を撮るのがいいのだろうか? それぞれのメリットとデメリットから考えてみた。

阿部 信行

執筆者:阿部 信行

デジタルビデオガイド

デジタル一眼カメラのメリット/デメリット

まず、デジタル一眼カメラのメリット、デメリットから考えてみよう。ただし、これはあくまでガイドが感じて考えていることであり、その点をご了承いただきたい。
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デジタル一眼カメラは、レンズの特性を活かした独特な絵作りができる


■メリット
デジタル一眼カメラで動画を撮影する際のメリットは、なんといっても豊富なレンズから生まれる絵作りのよさだ。たとえば、近景、中景、遠景に被写体がある場合、被写界深度が浅いことから、絞りの設定によって、中景にピントを合わせると、近景、遠景をぼかして撮ることができる。このぼかしを活かした映像を撮れることが、デジタル一眼カメラの最大のメリットだ。

また、魚眼やワイド、望遠といったレンズを交換することで、さまざまな絵作りを楽しむことができる。これもデジタル一眼カメラで動画を撮る際のメリットである。

さらに、CCDやCMOSといった撮像画素が、ビデオカメラのそれよりも大きいので、高画質・高精細な映像が期待できる。とくに、室内や夜間など、光量の少ないところでも、ノイズのない映像を撮ることができる。

■デメリット
デジタルカメラは、そもそも1枚の写真を撮るための機能が中心であり、長時間の撮影に適していないように思える。たとえば、長時間の映像記録するには、メモリー容量が小さかったり、大容量になると高価だったりする。また、長時間撮影するには、大容量バッテリーが必要だが、バッテリーを内蔵するタイプが多いデジカメでは、大容量のバッテリーがないという機種も多い。

また、レンズから入った光を撮像画素で電気信号に変えるという仕組みは同じでも、画像処理をするエンジンが動画用に最適化されているとは限らない。特にデジカメの場合は、ホワイトバランスの調整など、きちんと設定する必要がある。

なお、音声に関しても、内蔵マイクはモノラルで、外付けマイクでステレオになるというタイプもあり、音声記録の点では、外部マイクが必須だ。

次はビデオカメラで動画を撮る場合を考えてみよう。

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