ダンボール戦機の不安
マジックマスターは、実物を見ると、ちょっとビックリするぐらい大きくて立派な装丁の本なんです。
もう1つは、すごくパッケージが大きくて保管が大変だったであろうこと。ニノ国にはマジックマスターという本がついているため、パッケージが非常に大きいんですね。例えば、ニンテンドーDSiのパッケージよりは全然大きい。ニンテンドーDSiLLと同じくらいのパッケージです。これをお店によって数は全然違いますが、例えば数十本とか、数百本とか仕入れるわけですから、当然バックヤードを圧迫します。
お店からすると、ダンボール戦機で同じ状況にはなりたくない、と考えます。仕入れ過ぎてまた損をしながら売りたくないのは当然ですし、パッケージについても、ダンボール戦機には今度はプラモデルが同梱されるため、また倉庫を圧迫します。どうしてもニノ国は大変だったなあという印象がぬぐえません。
延期の影響で変わる風向き
ダンボール戦機は全てのソフトに、プラモデルが同梱されます。
しかし、ダンボール戦機の場合はむしろ良かったかもしれません。ちょっとややこしいんですが、これにはゲームの仕入れをお店が考える受発注のタイミングと、そしてレベルファイブがしかけるメディアミックス戦略のタイミングとが関係していきます。
2011年3月発売のゲームということは、2011年1月頭ぐらいにレベルファイブがゲーム関連流通にお披露目をして受注を取り始めるんですね。その時点では、まだニノ国の値崩れのショックも鮮明で、先ほどお話していたような感じでかなり警戒されていた印象があります。
それともう1つ、ダンボール戦機の販売促進の肝になるメディアミックス戦略について、発表はされているものの、それがどうやって盛り上がっていくのかはっきりと実感できない状況です。
それらが、2か月ゴソッと動いたことで、印象が大きく変わります。