照明・LED/照明・LED関連情報

計画停電時の灯り(2ページ目)

現在、関東各地で計画停電が行われていますが、停電時の照明と懐中電灯の効果的な使い方をご紹介します。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド

目を暗さに慣らすこと 

天井に向けて照らす

写真3.懐中電灯を天井に向けて照らす

しかし、ここで誤解のないように説明を補足すると、同じ100ルクスでも前者は1平方メートルの局部的な明るさで、空間全般は暗く、人の顔の表情が認識できないと、不安感漂います。一方、ホテルは部屋全般の明るさです。したがって明るさ感は全然違います。

そこで懐中電灯の光は天井に向け、間接照明にすると雰囲気が変わります。その際、天井から懐中電灯を30cmほど離し、できるだけ天井の中央に向けるとより効果的です。

普通、天井は白っぽい仕上げなので、反射光で部屋全般が少し明るくなりなります。もし満月の月明かりほどあれば、空間にいる人の顔が認識でき、安心感が高まります。

ピンクの紙にLED懐中電灯を照射

写真4.ピンクの紙にLED懐中電灯を照射

LEDの懐中電灯はほとんどが白い光です。この光で薄暗いと陰気な感じになります。特に白い光の苦手な人は耐えられないかもしれません。そこでピンク色の紙を張ってそこに懐中電灯の光を反射させることで、少し温かみが出てきます。

家族と一緒にいるとき、特に小さなお子さんのいる家庭ではこのような明かりがいいです。でも昔からの豆電球用懐中電灯や蝋燭の灯りは温かみがあって、暗いなりの雰囲気があります。しかし、明かりの持続性や火災の心配などを考えると、どちらとも言えません。

いずれにしても、できるだけ反射面やランプの光っている部分は見ないようにすることです。目は暗さに慣れるので、時間がたつにしたがって部屋全般がより明るく見えてきます。

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