エクセル(Excel)の使い方/データベース・データ集計

エクセルのフィルタで集計!絞り込んだデータを集計する方法(3ページ目)

エクセルのフィルタで集計!エクセルの表でオートフィルタで絞り込んだデータだけを対象にして合計するなど、集計を「簡単操作」で実行する方法を紹介します。さらに、平均や標準偏差の計算、数式の組み合わせによる計算などに応用するためのテクニックも併せて紹介しています。

緑川 吉行

執筆者:緑川 吉行

エクセル(Excel)の使い方ガイド

 

入力された内容はSUBTOTAL関数

オートフィルタでデータを絞り込んだ状態で、「オートSUM」ボタンによって入力された内容はSUBTOTAL関数です。SUBTOTAL関数は、2つ目の引数「範囲」に指定したセル範囲のうち、オートフィルタによって表示されているセルだけを対象に、1つ目の引数「集計方法」に指定した集計方法で集計を実行します。「オートSUM」ボタンによって入力した場合、集計方法は「合計」を表す「9」が指定されています。
SUBTOTAL関数

SUBTOTAL関数



1つ目の引数に指定できる集計方法は下表の通りです。「番号」に示した数値を使用して指定してください。ご覧の通り、合計や平均だけでなく、最大値や最小値、標準偏差や分散なども計算させることができます。
SUBTOTAL関数で指定できる集計方法

SUBTOTAL関数で指定できる集計方法



たとえば、「オートSUM」ボタンによって入力したSUBTOTAL関数の1つ目の引数を「1」に修正すれば、平均値を算出することができます。オートフィルタで絞り込んだデータの平均が自動算出されるわけです。
オートフィルタで絞り込んだデータの平均が自動算出された

オートフィルタで絞り込んだデータの平均が自動算出された




 

数式を組み合わせて様々な計算も可能

SUBTOTAL関数による計算結果を使用して関数を組み合わせれば、様々な計算も可能です。たとえば、絞り込んだデータについて、全体の合計値に対する構成比を算出するには、下図のように数式を入力します。
全体の合計値に対する構成比を算出

全体の合計値に対する構成比を算出



なお、SUBTOTAL関数による数式に修正を加えると、オートフィルタによって集計行が表示されなくなります。冒頭で紹介した通り、オートフィルタを実行しても集計行を表示させるには、表と集計行の間に空白行を1行挿入します。空白行の挿入は、オートフィルタを解除してから行ってください。併せて、ここでは、セルの表示をパーセント表示に設定しています。
表と集計行の間に空白行を1行挿入

表と集計行の間に空白行を1行挿入



「支店名」で「名古屋」のデータに絞り込むと、名古屋支店の各月の売上合計について、全体の売上合計に占める構成比が表示されました。
名古屋支店の各月の売上合計について、全体の売上合計に占める構成比が表示された

名古屋支店の各月の売上合計について、全体の売上合計に占める構成比が表示された



 
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