さらにスタイルを磨いた、ブランドの常識を覆した革新的モデル
2011年に登場した“4ドアクーペ”の2代目。照明機能の全てにLEDを用いたフルLEDヘッドライトが特徴的、LEDは片側だけで71個使われている。サイズは全長4940×全幅1881×全高1416mm(CLS350)、ホイールベースは2874mm。価格はCLS350が930万円、CLS63AMGが1625万円
その常識が崩れたのは、初代CLSクラスがデビューしたときで、世界中のメルセデス・ベンツユーザーやファンが驚いたものだ。
CLSクラスが、セダンとしての機能(たとえば後席の居住性)を犠牲にして、デザインを優先したクルマだったからである。そのコンセプトは大いに新しい顧客を魅了し、4ドアクーペという新たなジャンル(もっとも日本には'80年代から'90年代にかけて、背の低いコンパクトセダンブームがあったものだが)を築くに至った。
当然、ベンツに続け、とばかりに、各ブランドから背の低いサルーンが登場する。2代目へとモデルチェンジするにあたって、メルセデス・ベンツは“誰がこのコンセプトの言い出しっぺであったのか”を再び世に知らしめるべく、キープコンセプトながらより強力なスタイリングを第2世代CLSクラスに与えて、デビューさせたのだ。
一新されたパワートレインなど、ハードテクノロジーは最先端をいく。エコ性能を盛り込んだ350が最もオススメ。遅れて国内に導入されるであろう550を待つならいっそ63AMGを買った方がいい。乗り心地は550の方が圧倒的にいいのだが……。
ハイパフォーマンスモデルのCLS63AMG。AMGが新開発した最高出力557psの5.5リッター直噴ツインターボエンジンに7速スピードシフトを組み合わせる。サイズは全長4996×全幅1881×全高1406mm
色気のある唯一の4ドアメルセデスだ。
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“4ドアクーペ”を確立させた、色気あるCLSクラス