宮崎県立美術館
~宮崎の文化、芸術が集まる場
宮崎県立美術館は、県立図書館やメディキット県民文化センターなど、宮崎の文化を担う施設とともに宮崎県総合文化公園の中に位置しています。各施設の中心に広がるのは芝生いっぱいの文化広場。この広場にはアメリカの彫刻家ジョージ・シュガーマンが、宮崎県の自然を象徴的に表現した彫刻群「イメージズ・オブ・ミヤザキ」が並び、また夜は床面にイルミネーションがともり、宮崎の人々の憩いの場となっています。
広場から見える美術館は、神話の「天の岩戸」をイメージしたというごつごつした外観。最高裁判所庁舎などを手がけた岡田新一が設計した美術館は、入り口に足を踏み入れると光がふんだんに降り注いでいます。エントランスホールにはイタリア近現代彫刻が並びます。晴れた日は、2階にあるガラス張りのアートフォーラムから霧島が見えることもあるそう。
美術館はこのほか、マグリットやキリコなどシュルレアリスム絵画が充実しています。また、特に、2011年に生誕100年を迎える宮崎市出身の画家、瑛九(えいきゅう)のコレクション数は日本随一。
瑛九展示室には色鮮やかな油彩やフォト・デッサン(カメラを使わず印画紙の上に直接ものを置き、感光させて作った作品)や銅・石版画などジャンルを超えて活躍した彼の作品が展示されています。数々の美術運動の中心人物となった瑛九は、日本の前衛芸術を語るうえで欠かせない人物。彼の足跡を辿れば、よりいっそう日本の美術が面白くなってくるはずです。
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住所:宮崎県宮崎市船塚3-210(県総合文化公園内)
TEL:0985-20-3792
開館時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)
休館日:月曜(祝日の場合は開館、翌日休館)、土日を除いた休日の翌日、年末年始、特別整理期間
入場料:常設展示は無料
公式サイト
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