時機を失することなく、相手の気持ちを思いやって

お悔やみの手紙は時機を考慮し、相手の身になった表現で

お悔やみの手紙は時機を考慮し、相手の身になった表現で

お悔やみの手紙は、知らせを聞いたらあまり間をおかないように、時機や礼を失することのないように書くことも大切です。

通夜や告別式に参列することができない、遠方で焼香に伺えないなどのお詫びの言葉、お悔やみの言葉とともにお香典やお供物を送るということもあります。

いずれの場合も、相手の気持ちを思いやり、丁寧な言葉で綴ることがふさわしいでしょう。
   

お悔やみの手紙の基本構成

  1. 頭語や時候の挨拶などの全文は省き、すぐに主文・本題から入る
  2. 訃報を知った驚き、悲しみ、お悔やみの言葉
  3. 故人との思い出や、お世話になったことへの感謝の言葉など
  4. 葬儀に参列できない、焼香に伺えない場合などのお詫びの言葉
  5. お香典やお供物を送る場合は、その旨を伝えるひと言
  6. 遺族への慰め、お悔やみの言葉

多少順序は変わっても、このような中身で書かれることが多いでしょう。それから、もう一つ注意すべき点としては、あまりに直接的な表現や不幸や悲しみが繰り返すことを思わせるような「忌み言葉」なども気になるという方もあるものです。そのような言葉にも注意して、相手の身になった表現を心がけましょう。

 

注意したい忌み言葉

■死を連想させる直接的な表現
「死ぬ」「死亡」「生きていた時」などの言葉は、「ご悲報」「お亡くなりになる」「ご逝去」「ご他界」「ご生前」「お元気なころ、お元気でいらしたころ」などの表現に言い換えます

■重ね言葉
重ねて、重ね重ね、四苦八苦、次々、再三、追ってなど

相手が不快に感じたり、相手の悲しみを増長させるような言葉、露骨な直接的すぎる言葉などは避け、やわらかい、婉曲的な表現を用います。
 

お悔やみの手紙の文例1:母を亡くした知人へ

お母様がお亡くなりになったと伺い、あまりにも突然のことに驚いております。

暮れにご病気をなさったとは伺っておりましたが、その後は快方にむかっていらっしゃるとばかり思っておりましたので、信じられない思いでございます。

昨年ご一緒させていただきました折に、お二人で楽しく買い物をなさるお姿をまるで昨日のことのように思い起こしております。そんな素晴らしいお母様を亡くされたお気持ち、お悲しみはいかばかりかとお察し申し上げます。

本来ならすぐにでもお参りさせていただきたいところでございますが、あいにく遠方にてかないませんこと、どうかお許しくださいませ

心ばかりでございますが、ご霊前にお供えくださいますようお願い申し上げます。

お母様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。


■ポイント・注意点
※1:御香典や御供物を送る場合にも、ただむき出しで送るのではなく、香典袋に入れる、または白い紙に包む、そしてひと言でもお悔やみの言葉を添えるなどの気くばりも大切です。

※2:「吹く風にもすっかり春を感じるころとなりました」「桜花爛漫の候」などの書き出しの時候の挨拶言葉は、お悔やみの手紙の場合省くのが一般的ですが、結びの言葉としては、亡くなった方の冥福を祈る言葉やお悔やみの言葉以外に、「合掌」などの言葉を用いることもあります。


■その他のお悔やみの言葉、結びの言葉
遠地よりご冥福をお祈り申し上げます、書中にてお悔やみ申し上げます
安らかにお眠りになりますよう心よりお祈り申し上げます、御霊の安らかなることをお祈り申し上げます……など。

 

お悔やみの手紙の文例2:父を亡くした知人へ

お父様のご訃報に接し、あまりに急なことに信じられない思いでおります。

ご家族の皆様のお気持ちを考えますと、なんともお慰めの言葉も見つかりそうにございません。術後の経過も順調と伺い安心しておりましただけに、まさかこのような悲しいお知らせに接するとは思いもよりませんでした。

ご家族思いのお優しいお父様のお話をたくさん伺っておりましたので、そのような素晴らしいお父様を亡くされたお悲しみはいかばかりかと存じます。気持ちばかりではございますが、ご霊前にお供えくださいますようお願い申し上げます。

お父様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 

お悔やみの手紙の文例3:取引先へ(社長の訃報に際して)

このたびは承りますれば、貴社社長○○○○様には、ご療養中のところ、ご逝去との御事、謹んでお悔やみ申し上げます。

ご生前中はひとかたならぬご厚情にあずかりましたことあらためて感謝申し上げます。

心ばかりでございますが、御香料を同封させていただきましたので、どうかご霊前にお供えくださいますようお願い申し上げます。

謹んでご冥福をお祈り申し上げます。     

 

その他のお悔やみの言葉

ご逝去あそばされましたとの こと・由/ご生前のご厚情に深く感謝いたしますとともに謹んでご冥福をお祈り申し上げます /弊社が今日ございますのもひとえに○○社長のお陰でございます・お陰と感謝いたしております/ご冥福を心よりお祈り申し上げます……など。


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