NISSAN(日産)/日産の車種情報・試乗レビュー

より速く、より洗練度を深めた2011年モデルのGT-R(2ページ目)

2007年12月の衝撃のデビューから3年、GT-Rに大がかりなマイナーチェンジが施された。内外装の変更をはじめ、約50psものパワーアップをはたしたエンジン、大幅に洗練されたフットワークなど、すべてにわたり進化。今回紹介するのは、マルチパフォーマンスの速さに、テーラーメイドのクオリティが融合した、「EGOIST(エゴイスト)」。2011年モデルの走り、そして価格1500万300円という新グレードの境地はいかなるものか?

岡本 幸一郎

執筆者:岡本 幸一郎

車ガイド

大幅に洗練されたフットワーク

リアイメージ

エゴイストには、スペックVと共通のチタンエキゾーストシステムが与えられる。軽快なアクセルレスポンスと澄んだエキゾーストサウンドが心地よい

トランスミッションも進化。これまでも年々、制御が改良されていましたが、2011年モデルでは、クラッチのつながりがよりスムーズになり、乗りやすくなっていて好印象。さらに、マウントが引き締まったようで、従来見受けられた暴れる印象もなく、全体的に振動が抑えられています。

乗り心地がとてもよくなったことにも感心させられました。こう書くとソフトになったように感じるところですが、そうではありません。を起こしたときの姿勢変化もとても小さく抑えられているのですが、あくまでその中で、よく動いて衝撃を吸収してくれるようになったという印象。フリクションが小さくなり、タイヤの路面への追従性が向上し、結果的に乗り心地もよくなった、という感じです。

足まわり

 

表面に5コートの微妙な色を重ね合わせた、新色ハイパーブルーブラッククロームの青味を帯びた輝きを見せるレイズ製ホイール。フロントブレーキローター径は、従来の380mmから390mmにサイズアップ。新開発の専用タイヤ「DUNLOP SP SPORT MAXX GT 600 DSST CTT」は、300km/h走行時にバーストした際の安全な走行にも考慮したという

それでいて攻めた走りでは、これまでよりも一体感が増し、クルマの動きが把握しやすくことを感じ取ることができます。こののり味を実現するため、必要な部位のボディ剛性をさらに高めたり、サスペンションのジオメトリーの最適化を図ったり見直すなどしたとのことで、そうした努力の効果がしっかり良い結果となって表れているわけです。

次ページで、エゴイストについて

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