電磁波とは(電波とは)

電気が流れれば電磁波が生まれます

電気が流れれば電磁波が生まれます

電磁波は物理的因子のひとつ。一般的には電波と言われることが多いようですが、電磁波という方が適切な表現です。電気があるところには電界が生まれ、電流が流れると磁界(磁場)が生まれます。電界と磁界が空間を伝わって行くのが電磁波です。

電磁波を受信した物には、誘電、熱作用などの物理的な変化がおきます。

■電磁波による誘電
ラジオ、テレビ、無線、携帯電話では電磁波にを受けて誘電が起きています。アンテナが電磁波(電波)を受信することで、電流がアンテナに流れます。

■電磁波による熱作用
電子レンジは水分子が動く電磁波の波長を出す装置です。食品中の水分子の温度を上がるので温かい食べ物を手軽に食べる事ができます。

電磁波は波長の短い方から、γ線、X線、紫外線、可視光線、赤外線、電波に分類されます。波長の短いものは細胞内で活性酸素を発生させるため、悪性腫瘍の発生と治療に関係すると考えられてます。おなじみの紫外線は、日焼け(メラニン産生)とビタミンD産生に関係します。人工的なレーザーは皮膚科や眼科で治療に応用されています。一般的に「電波」と言われているものは、電磁波のうち、赤外線より波長が長く、自然現象ではなく人工的なものを指す傾向があるようです。

電磁波の影響・人体への害についての公式見解

電磁波は人体にどんな影響があるのでしょうか? 一部で問題視されているように、循環障害、代謝障害、炎症、がんなどの腫瘍の原因となるのでしょうか? 教科書的には病気の原因は遺伝因子と環境因子に分けられます。電磁波は環境因子のひとつと言えるでしょう。

理論的に考えると、身の回りの誘電を起こしている電気機器と同じように、 人体にも誘電が起きていることになります。しかし、生体自体が心臓や筋肉で作っている電気よりも影響は小さいと推定されます。

電磁波の影響についての公式見解は、世界保健機関の外部組織である「国際癌研究機関(IARC:International Agency for Research on Cancer)」から出されています。IARCでは電磁波(電波)という表現は使わず、「超低周波磁場」と呼んでいますが、これは発電所や高圧線、電線、コンセント(ソケット)、コード、電気製品から出ている電波と同じ意味です。

これら超低周波磁場の発がん性に関する情報の確かさについて、Group2Bという位置付けをしています。Group2Bよりも位置付けが高いものが多いので、電磁波に対してそこまで過敏に気をつける必要はないでしょう。

次のページでは、電磁波過敏症と電磁波が悪者にされる理由について解説します。