国民医療費の現実を踏まえた備え
将来の医療費の為に節約をしようかしら
国民医療費が増え続け、国民所得に対する比率も10%超えが目前です。高齢化社会の進展により、医療費の増加傾向は当分続くと予想されます。健康保険制度などの社会保障制度を将来にわたって持続させていくには、患者負担や健康保険料を増やすか、医療費の支出を減らす努力が必要になってきます。
国は財政再建を真剣に考えなければならない時期が既に来ています。その中で消費税増税による財源確保や健康保険の自己負担割合アップ等も、当然検討課題にあがってくるでしょう。国民一人一人においても、定期的に健康診断を受けるなどして、病気への予防策を積極的に講じていく姿勢が重要となってきます。もし健康診断でメタボ等の異常を指摘されたら、放置せず早期に改善させるよう心掛けましょう。それが本人のためにもなるし、家計や公費の節約にもなります。
また、45歳以降の医療費が8割を占めていることから、遅くても45歳を迎える前には、将来の病気やケガに対する備えをどのようにしておくのか真剣に考えておくべきではないでしょうか。
社会保障制度(年金・医療・介護等)は多くの国民にとって安心できる内容であってほしいものですが、もはや自助努力なしに生きていける時代ではありません。負担度合いの高まる医療費で家計が破綻することのないよう、日頃から保険や貯蓄等で安心できる備えをしておきましょう。
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