腰痛/腰痛の予防・解消法・体操・ストレッチ

即実践!花粉症のくしゃみに負けない腰痛ケア

つらい花粉症の症状であるくしゃみや鼻水が、腰痛発症に関わることがあります。花粉症シーズンも、日頃の腰への負担を軽減させられるよう、上手に腰をケアしましょう。

檜垣 暁子

執筆者:檜垣 暁子

カイロプラクティック理学士 / 肩こり・腰痛ガイド

花粉症がきっかけで腰痛が再発!?

花粉症の季節に腰を痛めやすくなるかもしれません

花粉症の季節に腰を痛めやすくなるかもしれません

くしゃみや鼻水、目のかゆみなど、花粉症シーズンはうっとうしい症状に悩まされるもの。ここに腰痛が加わったら……と想像しただけでもうんざりしてしまいますね。

頻繁にくしゃみや鼻かみを繰り返していると、そのたびに腹部に力が入り、腰部を支える組織にも負荷がかかります。花粉症症状が腰痛のきっかけになると言われるのはこのため。また、日頃から日常生活の中で腰に負荷がかかりやすく腰部に疲労が蓄積している場合は、たった1回のくしゃみでぎっくり腰になってしまうこともあります。

花粉症対策に加え、この時期はできれば腰痛対策もしておきたいところです。

くしゃみで腰を痛めやすい人の共通点

くしゃみは腰部へ負担がかかります

くしゃみは腰部へ負担がかかります

くしゃみで腰を痛めやすい人には、次のような共通点がよく見られます。
  • 腰部を支える筋肉が疲労している
  • 腰部を始め、姿勢を保持するための筋肉バランスが崩れている
  • 腰部や臀部、下肢の血行が滞りがちである
  • 腰が動かせる範囲が本来よりも狭くなっている
  • 腰部や臀部、ふともも、足先が冷えやすい
  • 腰部を支える筋肉が過度に緊張している
  • 姿勢が悪くなっている自覚があったり、他人から指摘をされることがある
普段、腰痛を感じていない人でも、これらの項目に自覚症状がある人は要注意。すでに腰痛持ちの人はもちろん、そうでない人も疲れている腰部のケアが大切です。これらを改善させることで、くしゃみや鼻をかんだ際に受ける腰部のダメージを軽減させ、腰痛の発症を予防することができます。

朝目覚めたら、腰にやさしい準備体操を

腰を支える働きが低下している時に、いきなり起き上がったり、伸びをしたりすると、腰を痛めてしまうことがあります。まずは朝目覚めたときにゆっくり体を動かし、腰部を働かせる準備を行うようにしましょう。

布団の中で行ってもOKです。まるくなりましょう

布団の中で行ってもOK。丸くなりましょう

1. まずは両膝を胸につけて、丸くなってみましょう。そのまま、ゆっくり5つ数えます。






 


 
「1」がつらい人は両膝を立てるところから行いましょう

「1」がつらい人は両膝を立てるところから行いましょう

2. 無理をせず軽く股関節と膝を曲げて立てた状態になります。





 


 
腰の調子が悪い人は動かせる範囲で倒しましょう

腰の調子が悪い人は動かせる範囲で倒しましょう

3. 両膝を右側へ倒します。上半身は仰向けの状態のままです。

倒しきったところで、ゆっくり5つ数えます。


 
ゆっくり左側へ倒し腰をねじります

ゆっくり左側へ倒し腰をねじります

4. 再度膝を立てた後、ゆっくり反対側へ倒し5つ数えます。


 

 

シャワーで血流促進を

バスタイムもしっかり腰をケアしましょう

バスタイムもしっかり腰をケアしましょう

入浴の際、シャワーを使って腰部と臀部を集中的にケアするのも効果的。腰を支えているお尻の筋肉が疲労すると、血流が滞ってしまうことがあるからです。

1. まず、腰部に41度くらいのお湯を約3分間あてます。この時、腰部の横側(ウエストのくびれ部分)から背面にかけてシャワーを当てていきましょう。その後に、20度くらいに温度を下げて、同様の範囲にシャワーをあてます。  

2. 「1」を3セット繰り返し、いったん浴槽へ浸かりましょう。体が温まったら、腰部と同じようにお尻の筋肉にシャワーを当てます。お尻の面積は意外と広いので、お尻の横面も含めしっかり当てましょう。

※ぎっくり腰になってしまった場合は、温めは逆効果。シャワーでさっと流す程度にとどめましょう。

腰部のケアを続けながら、花粉症対策も万全にして、くしゃみや鼻水などの症状の緩和に努めましょう。スギ花粉の時期だけではなく、1年を通してスギ以外の花粉に反応してしまう人もいますので、日頃から腰に疲労をためこまないようにご注意ください。
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