敷金・礼金ゼロの物件もあるけれど…?
敷金・礼金ゼロの部屋なら、初期費用を抑えられるメリットがありますが…
まず前ページで説明したように、礼金とは大家さんへの謝礼。最近の不況で借り手がつかない部屋も増え、「早く借り手がついてほしい」といった大家さん側の理由で礼金をゼロにする場合もありますが、注意したいのが敷金。万が一部屋の設備を壊してしまったり、家賃を滞納するような状況でも最初に敷金を預けておけば、そこから支払えますが、なければ別途請求される可能性があります。
また、敷金がゼロでも、その分が家賃に上乗せされていることもあります。例えば、家賃6万円で敷金2ヶ月の部屋を2年借りたら、12万円(敷金)+6万円×24ヶ月=156万円。同じ部屋が敷金ゼロの代わりに家賃7万円だとしたら、7万円×24万円=168万円。つまり、長く住めば住むほど損をしてしまう計算に。場合によって敷金は退去時に返金されますが、家賃に含まれているのであれば、取り戻すことはできません。
また敷金礼金ゼロの物件は初期費用が少なく、お金がなくても借りやすいこともあり、入居者の質やマナーが良くない場合も。騒音やゴミ問題といったご近所トラブルに巻き込まれる可能性も高くなります。
すべての敷金・礼金ゼロの物件が悪い面ばかりではありません。ただし、目先のお金にとらわれて、その後の後悔したり、生活に不安を感じたりしないよう注意する必要があります。
では、賃貸契約に必要な連帯保証人がいなかったら、どうしたらいいのでしょうか?>>