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アーバンエステート事件から学ぶこと

今年1月4日、川口市の注文住宅販売会社「アーバンエステート(破産手続き中)」の元会長ら4容疑者が詐欺容疑で逮捕されました。この事件から、住宅の工事費用について考えてみましょう。

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド

今年1月4日、川口市の注文住宅販売会社「アーバンエステート(破産手続き中)」の元会長ら4容疑者が詐欺容疑で逮捕されました。逮捕容疑は、住宅を建築して引き渡す意思も能力もないのに注文住宅の建築請負契約を締結し、請負代金の一部(計1600万円)を騙し取ったという疑いからです。

一般に建て主は工務店に総工事金額を3回から4回に分けて支払います。仮に工事金額3000万円を3回で支払うとすると、1回目は着工時でまだ何も仕事がはじまっていない状態で1000万円を支払うことになります。それはとても不安なことです。そこは信頼しかありません。そして3回目の支払いは完成時です。工務店は材料や設備機器等の製品はすべて購入しています。工務店にとってはまさに3回目のお金が重要で、今までの材料費などもろもろを差し引き、残ったお金が利益になるのです。どちらにとっても多少の不安はあります。

そこで近年は工事の出来高で支払う建て主もいます。工期が5ヶ月であれば5回に分けて工事の進み具合に応じて支払うのです。信頼関係があまりできてなく多少でも不安を感じるのであれば、出来高で支払うことも可能です。そうすれば両者にとって不安を消すことができます。
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