建築家・設計事務所/建築家住宅の実例

狭小住宅の決定版[モグラハウス](5ページ目)

究極ともいえるウナギの寝床の土地に建った、狭小住宅のプロデュース会社代表のご自宅。その内部には住まいの様々なアイデアが詰め込まれていました。

執筆者:川畑 博哉

中庭で向き合う2つの部屋

 

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2階
1. 鉄製の螺旋階段。規則的に空けられた小さな穴が個性的。
2. 書斎から中庭を見る。手摺りは物干しを兼ねる。
3. 渡り廊下の床面はエキスパンドメタル。
4. 造り付けのテーブルと棚はシナランバー製。写真:設計工房
5. 構造壁の向かいにはSさん愛用のギターが並ぶ。
6. シナベニアで囲われたコージーな寝室。上のシナランバーの棚はロープで吊っている。


黒い螺旋階段で2階に上がると、中庭を挟んで2つの部屋が向かい合っています。奥に深い部屋は1階と対称的に東側に構造壁があり、その間はクローゼットになっています。さらにその先は奥行き2.4mのコージーな寝室。畳を敷けば茶室としても使えそうな空間です。中庭のエキスパンドメタルの渡り廊下の先には、机と本棚が造り付けになったコンパクトな書斎が待っていました。
土地は約950万円、建築費は約1,250万円、トータル2,000万円前半で完成したSさんの夢の家「モグラハウス」。ここは超ローコストながらも、一人暮らしのための必要条件を全て満たした「模範的狭小住宅」でした。

◆建築データと建築家プロフィール


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