トルコ/エフェス遺跡

エフェス都市遺跡

トルコに行ったら必ず行くべき観光地の一つがここ、エフェス都市遺跡。遺跡としてのレベルも高く、広大で見どころもたくさんあるので、効率良く周りましょう。ここでは、そんなエフェスの攻略法を紹介します。

執筆者:安尾 亜紀

ローマ時代の遺跡がのこる、エフェス都市遺跡

セルシウス図書館

美しく残っているレリーフの細かさは必見!(©mrbinmaster)

ローマ時代の都市遺跡としては、群を抜いて保存状態がいいのがここ、エフェス。さかのぼること紀元前10世紀頃から人々が定住しはじめ、紀元前7世紀には古代における世界七不思議の一つ、アルテミス神殿が建設されます。キンメル人、リディア人、ペルシャ人、マケドニア王国、セレウコス、ベルガマ王国など様々な列強に支配され、紀元前133年にはローマ帝国の支配下に入って最盛期を迎えました。
保存状態がよい上に、都市が丸ごと残っているその壮大さも見どころで、観光ルートとなっている大通りを歩いてみれば、当時の町の様子が目の前に浮かんできそうなほど!

エフェスの見どころ

セルシウス図書館

最大の見どころは、やっぱりここ、セルシウス図書館

見どころは盛りだくさんですが、その中でも特に必見なのは、一万冊以上の蔵書を持っていたというセルシウス図書館。そのレリーフの細かさや美しさには、遺跡に興味がない人でも感動してしまうこと間違いなし。ちなみに、当時この図書館から近くにある娼館までは秘密の通路でつながっていたのだそう。「図書館に行く」という言い訳のために通路までつくってしまうなんて、さすが文化都市、エフェスならでは。

アルカディアン通り

クレオパトラとアントニウスが歩いたと言われているアルカディアン通りは、儀式用に作られたというだけあって、きらびやかなイメージ

また、大劇場は2万5000人も収容可能で、その音響効果は抜群。現在でも実際にコンサート会場として利用されています。この他、女神ティケとメドゥーサの装飾がみごとなハドリアヌス神殿、三角屋根が分かりやすいトラヤヌスの泉、かつてクレオパトラがアントニウスと歩いたと言われているアルカディアン通りなども注目ポイントです。

今でも使えてしまいそうな公衆トイレや娼館への案内図など、面白スポットもあるので、必ずチェックしてみて。

 

エフェスの攻略ポイント

南側出入口

小さなウォーキングだと考えて、体力を蓄えて臨んで!

セルチュクの町から行く場合、北側の入口の方が微妙に近いのですが、このエフェス都市遺跡は北から南にかけてゆるい上り坂になっています。そのため、周りやすいのは南側の入口から入って、北側に出るルートです。ただでさえ2時間ほどかかる巨大観光地ですから、効率良く動きたいところですね。

また、南と北の出入口にはトイレがありますが、中にはありませんので、入る前に済ませておくのがベター。ちなみに南出入り口の方のトイレは1トルコリラが必要です。

この辺りは夏期になると40度前後まで上がる暑さですが、ほとんど日影がなく、ちょっと座れるようなベンチもありません。夏であれば体力を蓄えて、日射病対策や水分補給準備をしっかりしてからのぞみましょう。

<DATA>
■Efes Oren Yeri(エフェス・オレン・イェリ)
TEL:0232(892)6011
開館時間:8:00~最終入場17:00、17:30閉館(冬期)
料金:20トルコリラ
アクセス:セルチュクから徒歩30分、またはタクシーで5分。夏期は遺跡入口まで入るドルムシュ(乗合バス)あり
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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