テクノポップ/アーティストインタヴュー

スプツニ子さん~彼女はサイエンス(5ページ目)

両親は数学者の日英ハーフ、ロンドン大学インペリアルカレッジ数学部卒業後、世界最高峰の芸術大学院であるRCAでアートの道に転向したスプツニ子さんに登場頂きます。テクノなモチーフとパンクなスピリットがいっぱいのスプツニ子さんの世界を堪能ください。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

コドモを作る機械(Child Producing Machine)

ガイド:
テクノポップってなんなんだろうと考えた時、それは単純にサウンドだけではなく、曲のコンセプトが重要だと考えています。そういう観点からテクノロジーやサイエンスが根底にあるスプ子さんの作品は、テクノポップ度が凄く高いです。同時に、「コドモを作る機械(Child Producing Machine)」等、スプ子さんの作品にはあえて人が避けがちなテーマに大らかに切り込んでいく潔さを感じます。何がそうさせるのでしょう?

スプ子:
私は新しい事しか歌いたくないからです。John Lennon、Sex Pistols、Joy Division、New Order、Radioheadなどのイギリス精神と音楽に触れて育った背景もあるけれど、作品はいつも挑戦的であれと思っているから。

ワッキーのうた(Wakki Song)

ガイド:
wakki

ワッキー

DVDの終盤にあるスプ子さんの解説を見て感心したのですが、「ワッキーのうた(Wakki Song)」で使用しているワッキー人形にはWiiが埋め込まれているんですね! ただワキ毛のうたを歌っていた訳ではなかったんだと……感心してしまいました。

スプ子:
そうですね!ワッキーのうたでは、Wiiリモコンを使ってワキを使って演奏するシンセサイザーを作りました。当時手や体の動きに反応するマヌケなピコピコメディアアートがスゴく流行っていて、皮肉で「ワキの下の動き」に反応する楽器を作った(笑)。
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